着替えるのも面倒で、そのままベッドに倒れ込んだ。
測ってはいないけど、多分かなりの熱だ。
熱出すなんて、久しぶりすぎて、ビビる。
「……薬、どっかにあったよな……」
どこ、だったっけ……
でも、とりあえず、寝よう。
寝てから、考えよう。
明後日の5人の仕事までには治るだろ。
寝たら……治る……はず……
ぱたぱた、足音が聞こえてる。
誰もいるはずないのにな。
カチャカチャ、何かしてる音がして……
体調悪いと、人恋しくなんだよな。
雅紀がいるような気がすんだよな……
今日はドラマの撮影だから、いるわけないのに。
てか、いたら困る。
うつしたら、こまる……
あぁ、そうか……
夢、見てんだな、俺。
いいにおいするし……
ふわふわするし……
「もう、しょーちゃんは頑張りすぎなんだよ」
雅紀の声が聞こえて、おでこにちゅって、キスされて……濡れタオル、かな。
冷たくて気持ちいい。
てか、夢の中で看病してもらうって、どんだけ雅紀に甘えてんだ、俺。
おでこにキスとか、マジで恥ずかしいわ。
「ゆっくり休んでね」
頭を撫でられて、もう1度、おでこに唇が触れて……
そこで夢は終わった、らしい。
だいぶ明るくなった外の光で目が覚めた。
「……あれ……」
帰ってきてそのまんま、寝たよな?
着替えた記憶、ないのに……なんでスウェット?
無意識に着替えたのか?俺?
……全く思い出せねぇ……
ぽりぽり、頭を掻いて起き上がる。
「つめてっ!」
床に落ちていた濡れタオルを踏んづけて、慌てて拾う。
……夢じゃ、なかった?
ダイニングテーブルの上には、薬と手紙。
『無理は禁物!
今日はゆっくり休んでね♡
雑炊とかゼリーとか飲み物は冷蔵庫ね
また明日ね♡ 雅紀』
「マジかよ……」
あのタイムスケジュールのどこに、こんなことする時間があったんだろ。
俺のことより、自分のこと心配しろっての。
冷蔵庫を開けたら、ゼリーだの、経口補水液だの、アミノ酸飲料だのが、ありえないくらい大量に入ってて……
「どんだけだよ……バカ雅紀」
ぶちゅーってキスしてるスタンプと一緒に『ありがと』ってLINEして、冷蔵庫の奥に追いやられていた雑炊を取り出した。

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体調の悪いお友達へ♡
ゆっくり休んで、早く元気になってね(*´艸`*)
って、もう寝てるかー(笑)