「お疲れ様ー!」
「ありがとうございましたー!」
「かんぱーい!」
ジュニアとスタッフと、見慣れた顔の中で、あひゃひゃひゃひゃっ!って、聞きなれた笑い声が響く。
今日は朝からずっと、なんだか避けられてる気がするんだよな。
いや、気のせいじゃない。
絶対に避けられてる。
「翔くん、いつ発つの?」
「あ、明日です」
「そっかー、大変だなー。気をつけてな?テレビで見てるから!」
馴染みのスタッフさんに激励されて、 その後も次から次へとスタッフやジュニアに声をかけられて…
近づけない。
声のする方を必死で見る。
あぁ、ニノに絡んでるのか。
てか、飲むピッチ早くねぇか?
潰れんぞ?
ニノがやれやれって顔してこっちを見るけど…
また、違うスタッフに声をかけられて、立ち止まる。
適当に相槌を打ちながら、チラリ、と見る。
一瞬、目が合った、のに…
ふい、と横を向く。
いつもなら、笑ってくれるのに。
なんで、今日は笑ってくれねぇんだよ。
そのまんま、逃げるつもりか?
そんなの、ダメだろ。
ぜってぇ、逃がさねぇからな?