「うっわ!ちょーイケメンきた!」
茶髪のそいつは、潤を見て目を丸くしてそう言った。
「てか、うわ!そのアロハ、ビンテージですよね?!マツモトさん、オシャレっすね!」
「お!分かる?」
「わー、すげーな。ビンテージ、メチャ高くないっすか?」
そう言いながら、引き出しから紙を3枚取り出して、あれ、ペンどこだっけって、しばらくバタバタした後にようやくペンを3本見つけて、アロハを褒められてゴキゲンな潤にニカって、笑った。
「じゃこれ、SUMOチューブの申込書なんで、注意事項読んでからサインお願いしまぁす。
あ、そちらのお兄さん達もよろしくです」
ほんと、チャラチャラしてんな。
俺もあのくらいの時はチャラチャラしてたけど…
「悪いけど、ワタシはやりませんので」
二宮の声にええぇー!って、でっかい声を上げるそいつ。
「めっちゃ楽しいっすよ?」
「ワタシ、乗り物酔いするから」
「くふふ、そんな感じー!ゲーマーなんすか?何やって…あ!すっげ!なにそれ!隠れステージ?うわすっげ!初めて見た!」
身を乗り出して二宮のゲーム機を覗き込んで叫んだそいつに、二宮もまんざらでもなさそうな顔をしてる。
何だ、こいつ…
注意事項を読み終わって、名前を書いていたら、細い長い指が一文字目を指さした。
「おにーさん、これって、なんて読むの?」
「…さくら…」
視線を上げたら、至近距離でそいつが俺を見上げてて、思わずうぉ、って、後ずさる。
「へぇ…!さくらい…しょう、さん」
テーブルに載せた手に顎を載せたまま、俺を見上げてにっこり笑う。
「お兄さん、顔だけじゃなくて名前もちょーカッコイイんだね。松本さんもかっこいいけど、濃ゆすぎるからなー、二宮さんも綺麗だけど…俺は櫻井さんが一番好みだな~。くふふ」
何、言ってんだコイツ。
「お前は?」
「え?」
「お前はなんて言うの?」
「相葉…相葉雅紀って言います」
「アイバ?あんまり聞いたことねぇな」
「どんな字書くの?」
俺の横から、松本と二宮がそう言って…またガタガタ引き出しを開けたり閉めたりして、ようやくメモ用紙を見つけたアイバくん、は
『相葉雅紀』
って、書いて、よろしくです!って、笑った。