道を歩きながら、スマホを取り出す。
明日は、朝練があるから、待っててもらわないと...
『生徒会室で待ってて。鍵は智くんに聞いて』
そっけない、かな...
いやでも、他に書きようがねえしな...
唇に指を当てて、はっとする。
...今日...キスした、んだよな...
俺からして、雅紀からしてくれて...もう1回俺から...
...やばい、はずい。
どんだけ、がっついてんだ、俺。
おでこ含めたら、5回もキス、した...
告ったその日のうちにキス5回とか...
いいのか?
いやでも、雅紀からもキスしてきたんだから、いいんだよな?
うん、問題は無い…ハズだ...
...そっから先、が...問題アリだけど、な...
女とだって、したことねぇのに...男同士ってどうやんだ?
調べて、みる...?
見下ろしたスマホの画面に『雅紀』の字が見えて我に返った。
...マジで、がっつきすぎだろ、俺...
がしがし、頭を掻いてから、未送信のままだった文章を送信する。
すぐに既読になって、『りょ!』って、敬礼してるクマ?犬?なんだこれ…のスタンプが送られてきた。
俺も、なんかスタンプ送ろうかな...
さっきのだけじゃ、やっぱりそっけない、だろ?
どれがいいかな、ってスタンプを見てたら、また新しいスタンプが送られてくる。
...ヤバイ...
盛大にニヤケてんのが、自分でも、分かる...
慌てて周りを確認して、誰もいないのを確認、する。
『俺も』
それだけ打って、送信した。