「...さと...し...」
甘くて、熱い、ため息がこぼれる。
「かず...」
俺からも、さとしから、も...
海のうねりみたいに、引いては返して...
波打つ、身体。
引き締まったしなやかな身体の上に光る、ペンダント。
これに彫られているのは、マイレっていう神が宿るとされている植物で、この葉を身につけていれば、神様からの祝福や愛が受けられるんだって。
双葉が寄り添って成長していく姿から、夫婦や家族の『絆』を、象徴してるんだって、言われたらさ…もうこれしかないって、思ったんだよ。
アンタの言葉を思い出しながら、手を伸ばして、それに触れる。
月の光を受けて、蒼白く輝く、それに…
「...あ...」
これは、偶然?
それとも、奇跡?
「かず?」
「見て...」
小さなプリズムが踊る。
きらめく、七色。
「すげぇ、ホントに神様が祝ってくれてんだな」
そう言って笑ってから、俺の瞳をじっと覗き込む、俺の最愛の、人。
「すげぇ、かずの瞳も虹色だ」
そっと、瞼を閉じれば、優しいキスが降ってくる。
...そういえば...
まだ俺...言えてない。
たったひとこと、なのに。
今なら、言える、かな...
「...さとし...」
すきだよ
