「相葉ちゃん、なにしてんの?」
「あー、リーダー、おはよ。あのね、地図見てんの」
ストリートビューってやつ、面白いねーって、スマホの画面を見せたら『ふーん』って、興味無さそうに呟いて、ゴロンってソファに横になった。
「昨日も撮影、遅くまでだったの?」
「んー。相葉ちゃん、眠ぃ。膝貸して」
ふわって、俺の太ももに乗った頭を、よしよしって撫でる。
「相葉ちゃん」
「なに?」
「自分も大切にしないと、ダメだぞ?」
「...え?」
スマホからリーダーの顔に視線を移したら、もうリーダーは夢の中で...
『自分も大切に』って、なに?
俺はね、しょーちゃんや、みんなの方が大切だよ?
もう1度、リーダーの髪の毛をそっと撫でてから、スマホの画面に意識を戻した。
カメラマンが張ってるとしたら、この辺かな...
店の周りをもう1度確認してから、スマホをしまって、カバンから漫画を取り出したところで、ニノが入ってきた。
「ニノ、おはよ」
「はよ」
ニノは、俺の膝の上で寝てるリーダーをちらっと見て、俺の前の席に座ってDSを取り出した。
「なに、企んでんの」
画面から視線を上げずにニノが言う。
「なにそれ」
「なんかまた、やらかそうとしてんだろ?」
「もー、なんなの、2人して」
「ふたり?」
「さっき、リーダーにも自分も大切にしろとか言われたんだけど...訳わかんない。
どしたの?2人とも」
ニノがDSから顔を上げて俺の顔をじっと見て、それからリーダーの顔もじっと、見た。
「とにかく、変なことすんじゃねぇぞ、相バカ」
「バカじゃねぇし」
ふんって、ニノが鼻を鳴らして、ゲームの世界に戻っていった。