「あんな顔すんなら、別れたら?」
カノジョがなにやら怒りながら帰って行って、うんざり、な顔をしてその後ろ姿を見送るしょーちゃんに声をかけた。
「あんな顔って、なんだよ?」
「カノジョ来た時、めんどくせぇって顔、してたじゃん」
ニヤリと笑ったら、口を尖らせて黙り込んだ。
「好きじゃないのに、一緒にいたって仕方ないじゃん。それとも...結婚でも考えてんの?」
「結婚、は...今は考えてない...」
そりゃ、そうだよね。
好きで付き合ってんじゃないんだもんね?
「じゃ、いつなら考えんの?」
「...え?」
「結婚するつもり、ないんでしょ?」
しょーちゃんが黙り込む。
図星、なんでしょ?
「もういい歳なんだしさ、すげー仕事やってんだからさ...ちゃんとしなよ、しょーちゃん」
しょーちゃんが何か言いたそうな顔で俺を見る。
しょーちゃんが、何を一番大事にしたいか、なんて、聞かなくても知ってる。
しょーちゃんが守りたいのは『嵐』でしょ?
だから、結婚なんてするつもり、ないでしょ?
だから、俺のことも中途半端なキモチのまんま、なんでしょ?
「しょーちゃんが、この人と結婚したいって言うんだったら、俺、全力で守るし、応援するよ。
けど、中途半端に付き合って、しょーちゃんが痛い思いをするのは、嫌だ」
しょーちゃんの目が真ん丸になった。
オンナって、怖いんだよ、しょーちゃん。
裏で何を考えてんのか、全く分かんないんだから。
あんなオンナはやめて、早く俺んとこ来なよ。
俺、全力でしょーちゃんを守ってあげるよ?
しょーちゃんの守りたいもの、全部。
俺が守ってあげる。