確かに、これはいいわ。
可愛くて、面白い。
「なんか、おもちゃみたい...動きが」
「確かに」
そいつの頭をわしゃわしゃって、撫でてる、けど...
もうさ、ダメじゃん、翔やん。
顔がでれっでれなんだけど。
クラスはA組...
松本と一緒で、おーの先生のクラス。
で、名前は...相葉、ね。
チラリと見えた、カバンのネームタグを確認する。
これはもう、面白そうだから、翔やんとセットで見えるところに置いておかないと。
「ねー、相葉くん。今日さ、学級委員長決めるじゃん?キミ、なってくんない?」
「...はい???」
「まっつんはうるさいから嫌なんだよなぁー」
「...え、えぇと...」
ふふ、困ってる、困ってる。
けどさ、これでどうよ?
「ついでに生徒会に入ったら、翔やんと一緒にいられるよ?」
「え!」
ほら、喰いついた。
相葉くんも翔やんのこと、まんざらでもなさそうなんだよね。
「じゃ、考えといてね、相葉くん」
もう一押し。
次の手を考えなきゃな。
おーの先生を使うか、松本を使うか...
チラリ、と後ろを見たら、翔やんが相葉くんのネクタイを結んでて...
少し離れたところで、複雑そうな顔をして、そんな2人を見ている松本がいた。
「わぁ、ちょー楽しそう」
松本も、見えるところに置いておこう。
にやける口元を隠しながら、スマホを取り出して松本の名前をタップした。