「「ただいまー!」」
しょーちゃんと2人で並んで、玄関のドアを開けた。
「お帰り!翔くんもいらっしゃい」
「雅紀くん、翔がお世話になってます」
母さんと、しょーちゃんのお母さんが、並んで俺たちを出迎えた。
2人で一時帰国するよって、伝えたら、母さんたちが張り切って、お帰りなさいパーティするから!って、俺の家にしょーちゃんも来るように!って、しつこく言われた。
「今日は雅紀と翔くんの好きなもの、たくさん作ったわよー!」
「暑かったでしょ?お父さん達も中で待ってるから!」
母さんたちに背中を押されて、リビングに入ると、父さんとしょーちゃんのお父さんがまだ昼間だっていうのに、ビールを飲んでいい感じに出来上がってて...
「おぉ、お帰りー。大学合格おめでとう」
「頑張ったねぇ、雅紀くん」
めでたいなーって、わははって笑って、またグラスを合わせる。
「ったく...ただ理由つけて飲みたいだけだろが」
しょーちゃんが、カバンをドサッてトランクの上に置いて言う。
「くふふ、そうかもね」
「雅紀、ちょっと、こい」
しょーちゃんに腕を引かれて、父さんたちの前、しょーちゃんの隣に座らされる。
「なに?」
「いいから。母さんたちも、ちょっと、来て」
「どうしたの?翔?」
「ちょっと話しておきたいことがあんの。おばさんも、いいですか?」
母さんたちも父さんたちの横に座って、父さんたちもしょーちゃんの真剣な雰囲気に、グラスを置いた。
「しょー、ちゃん??」
何が始まるんだろ、何を言うんだろ。
不安になって、しょーちゃんを見た。
「今はまだ、無理だけど。ちゃんと、大学卒業して、ちゃんと、働けるようになったら...」
みんなが黙って、しょーちゃんの言葉の続きを待つ。
しょーちゃんは、唇をぎゅって噛んで、俺をちらっと見て、微笑んでから、また口を開いた。
「雅紀と、結婚させてください」
しょーちゃんは、深々と頭を下げた。