「僕と智は、違うよ。まぁくんと、翔ちゃんみたいのじゃ、ないから」
ぽつり、かずが言う。
「...うん」
「ずっと、一緒、だった、から...」
急に彼女とか、なんか、置いてけぼりくらったみたいな、そんな、感じ...
ぼそぼそ、呟くかずに、うんうんって、頷いた。
でも、多分、さ...
それは、僕といっしょだと思うよ、かず。
かずにとって、一番のトクベツは、おーちゃん、なんじゃ、ないの?
僕にとっての一番のトクベツが、しょーちゃんだった、みたいに。
「ぅわ...」
昇降口について、4人で固まる。
それぞれ、の下駄箱に入ってる、沢山の、封筒。
「ナニコレ?」
「不幸の手紙?」
「ちげぇだろ」
「潤くん、これ、どうしたらいいの?」
「...いや、わかんねぇ...」
「あんたたち、それちゃんと読んでやりなよ?」
通りがかったクラスの女子が言う。
「読んだって、誰からのか分かんないよ」
かずが、封筒を一枚、ひっくり返して言う。
ほとんどが、下級生からの手紙、で、名前読んでも顔がわかんないよって...
「...って、僕のとこ、男子からばっかりだ」
ええ?!って、3人が僕の手元の封筒を覗く。
「ふふ、変なのじゃないって。バスケ部の後輩だもん」
「いや、わかんねぇぞ?」
潤くんが眉をひそめて言う。
「そうだぞ?まーくん、狙われてっかもしんねぇぞ?!」
「翔ちゃんに八つ裂きにされちゃうよ」
「ちょっと!しょーちゃんのイメージ、どんななの?!」
下駄箱の手紙を、それぞれカバンに突っ込んで、僕たちは教室に向かった。