「しょーちゃん、これ、変じゃないかなぁ?」
「うん、かわいい」
「かわいいって、なに」
「雅紀は何着てもかわいい」
1歩、下がって雅紀を見る。
細くて長い手足に小さい顔。
色素の薄い茶色い柔らかい髪の毛に黒目がちな目...
うん。かわいい。
「...スタイルもいいからな、ほんとに何でも似合うよな...」
「...なんか、恥ずかしいからやめて」
「お前、今日は俺から離れるなよ」
「離れるなって言ったって、先生のお家でしょ?」
今日は、教授の誕生日パーティーの日。
作った料理をカバンに詰めながら、迷子になるようなおっきなお家だったりすんのかなー?って、言うけど、そうじゃねぇ...
「お前はもうちょっと、危機感を持て」
「ききかん???」
「ボケっとしてると、襲われるぞ」
俺の言葉にきょとん、とした顔をして、言う。
「だからね、何度も言いますけど、俺、オトコ!それなりに腕力もありますって。腕相撲ではしょーちゃんに負けたことないもんね?」
「うっ...いや、そりゃ、そうなんだけど...」
身長は大して変わらないのに、手も足も雅紀の方が長くて、薄っぺらい割にちゃんと筋肉はついていて...
でも、心配なもんは心配だし。
黙り込んだ俺を下からのぞき込む。
「危ない時は、しょーちゃんが守ってくれるんでしょ?」
上目遣いとか、まじでヤバイから!
「当たり前だろ。だから、側にいろ」
「はぁーい」
くふふって、笑う雅紀の頭をくしゃって、撫でたら、せっかくセットしたのにー!って、怒られた。