「おぉー!できた!」
「うま!」
焼きあがったケーキを味見して、松潤といぇーい!って、ハイタッチ。
あとは冷めてからラッピングして...
インターホンが鳴る。
「あー、いらっしゃい」
松潤がそう言って、俺を見た。
「翔さん、来たよ」
「えええっ?!」
なんで?どーして??
焼きあがったばかりのケーキを、紙箱に入れて、松潤が俺の上着を隣の部屋から持ってきた。
「俺が呼んだの。ビール飲んじゃったから、送ってやれないじゃん」
はいって、上着を俺に渡す。
「ちゃんと、翔さんと話し合えよ?不安に思ってること、全部」
「...うん、ありがと」
「あとコレな、ひっくり返さないように気をつけろよ?」
ケーキの箱を両手で受け取る。
「あの、じゅん...ホントにいろいろ、ありがと」
「どういたしまして」
じゃ、またね、って、松潤が俺の頭をポンって、叩いてドアを開ける。
ちょうどしょーちゃんがエレベーターから降りてきた。
「しょーちゃん!」
「翔さん、おつかれー。じゃ、ハッピーバレンタイン!!!!」
潤がにやって笑ってドアを閉めた。
...なんか、嫌な予感がする...
「とりあえず、帰ろっか?」
しょーちゃんが、優しく笑う。
「うん、あ、これね、しょーちゃんのために、作ったんだよ!」
「マジで!うっわ、美味そう!早く食いたい!俺ん家でいい?」
「うん、行っていい?」
「当たり前だろ」
ケーキを落とさないように気をつけて車に乗り込むと、しょーちゃんが、ごめん、我慢出来ないって、言って、俺にキスした。
「早く、帰ろうよ」
「うん、帰ろ」
しょーちゃんはもう1回、俺にキスしてから、エンジンをかけた。