着替えを数日分、カバンに詰め込んで、途中の
スーパーでビールや食料品を買い込んで
車に積んだ。
マサキと相葉さんが落ち着くまで…
おーのさんの、部屋に世話になるんだから…
自炊は別に苦じゃないし、他意はない。
って、俺、誰に言い訳してんだろ、
缶コーヒーを開けて、一口飲んでから
エンジンをかける。
目の前を双子を連れた母親が通り過ぎた。
同じ服を着て、同じ顔をして、
母親に手を引かれて歩く。
無意識に背中を追う。
一卵性双生児の場合、基本的にDNAは同じ。
同じDNA、だけど、違う人間。
マサキと、相葉さん。
同じだけど、違う。
マサキがクローン、だから…
迷う、惑う、揺れる。
クローンだから、赦されない?
赦されないのは、誰に?
神様、に?
人間、に?
俺たちが、そう、思い込んでいるだけ?
胸が、痛い…
おーのさんに、触れたい。
大丈夫って、言ってもらいたい…
コーヒーをもう一口、飲んでからゆっくりと、
車を動かした。