昨日、キスでもしちゃえばよかったな…
酔った勢い、なら許されるだろ?
買い物したいからって、家の少し手前で
車から降りて街を歩く。
イルミネーションが華やかな街も、俺の心を
軽くしてはくれない。
まぁが、昨日、俺の腕の中から逃げなかったのは、
俺のことを好きだから、じゃない。
仲間、だから。
弟、だから。
…あぁ、そっか…ニノが言ったとおりだ。
まぁのLoveとLikeはわかりにくい。
期待して近寄れば、するり、と逃げるんだろう。
手に入りそうで、入らない。
ますます深みにはまりそう、だ。
ふっと口元が緩む。
俺ってどんだけヒリヒリ好きなんだろな。
しかも相手が翔さんだもんな、勝てるわけがない。
でも、まだ終わってないから、諦めるのは、早い。
そうだろ?
ショウウィンドウの前で立ち止まる。
「これ、似合いそうだな」
プレゼント交換って言っても、思い浮かぶのは
ひとりの顔だけで…
「これにしよ」
俺は店のドアをくぐった。