「なんか、あった?」
スタジオに向かう廊下で、隣に並んで歩いていた
ニノが小声で聞いてきた。
「なんも、ねぇよ」
楽しそうに話しながら前を歩く、
お兄さん3人組の背中を見ながら答える。
「ふぅん…」
ニノはしばらく黙って俺の横を歩いて…
「潤くん、あのヒト、手強いよ?」
ぽつり、呟いた。
「…え?」
思わず、聞き返す。
「天然小悪魔、だから…」
「…なに?それ」
「あのヒト、LikeとLoveの境目が曖昧なのよ」
薄茶の目が俺を見上げる。
「Loveの方で好きになるのは、
結構辛いと思うよ?」
「ニノ、お前…」
「あ、ワタシはねLikeの方ですけどね?」
ニヤリ、と笑って俺の背中をポン!と叩いてから、
ニノは前を歩く大野さんに飛びついた。