しょーちゃんと目が合った、と思った瞬間
しょーちゃんの大きな声が聞こえた。
「だから!
オトコにもオンナにも興味なんてねぇんだよ!
俺はずっと…
ずっと雅紀だけしか見てねぇんだ!」
「ちょ…!」
しょーちゃん!
何言ってんの?!
みんなの前で何言っちゃってんの?!
びっくりして、立ち上がる。
しょーちゃんは、僕をまっすぐ見つめたまま、
「俺は、雅紀だけ、いてくれればいいの
雅紀以外とは花火も行かないし、
誰とも付き合わないから」
って、言葉を続けた。
一瞬、周りの音が全部消えて
しょーちゃんと、
二人だけになったような気がした。
女のコたちが悲鳴を上げて
男子たちがうぉーって叫んで
しょーちゃんとハイタッチしてるのを
ぼーっと見てた。
「ふふ、しょーくん、やるなぁ」
おーちゃんの声で我に返る。
しょーちゃんが隣の席に戻ってきて
「ごめんな」
って、言うから
「うううん。嬉しかった。ありがとう」
って、伝えた。
だって、ホントに嬉しかったから。
本当は僕だって、しょーちゃんが女のコと
話してる姿なんて見たくなくて。
この間までは、声が聞けるだけで、
しょーちゃんがいてくれるだけで
嬉しかったのに。
いつからこんな、ワガママになったんだろ
もっと近くに、もっと一緒にって、
いつからこんな欲張りになったんだろ…