「「いってきまーす!」」
二人で一緒に玄関を出て、
待ち合わせ場所の公園に向かう。
「ふふ、なんか、不思議な感じ!」
しょーちゃんと並んで歩くのが、
なんだか照れくさい。
「7年?8年越しかな?やっと約束守れたなぁ」
しょーちゃんがそう言って微笑むから
僕は思わず立ち止まる。
「しょーちゃん、約束って…」
とくん、とくん。
あったかい気持ちが広がってく。
しょーちゃんが振り返る。
「引っ越す前、約束してただろ?
一緒に学校に行こうってさ」
「…覚えてて、くれたの?」
僕だけじゃなかったんだ。
「当たり前だろ」
ニヤリ、と笑う。
あぁ、もう。
なんでこんなにかっこいいんだろ。
勉強も出来て、努力家で、優しくて、
顔だってかっこよくて…
「もうっ!しょーちゃんかっこよすぎ!」
「気付くのおせぇよ!
俺はずーっと、
めっちゃかっこいいんだかんな!」
ふふんって、しょーちゃんが笑う。
かっこいいけど、面白くて。
くだらない話にもいつも付き合ってくれて
真面目な話の時はアドバイスをくれて
なのに、
高いところがダメとか
ご飯を口いっぱいに入れちゃうとか
かわいいところもたくさんあって…
「ふふ、しょーちゃん、ダイスキ!」
首に抱きついてそう言えば
「おぉー、知ってるー!」
そう答えて、あははって、笑う。
しょーちゃん、違うよ
しょーちゃんは、知らない。
僕の『好き』は
トクベツ、なんだってこと
しょーちゃんは知らない。