さや 翔くん!
「間に合ってよかった……」
息があがった声。
さや っ!!!!
翔くん……
血が…………
腰を見るとそこには
ナイフが刺さっていた
さや やだ……
やだ…翔くん…
「これくらい大丈夫だから…」
痛みで顔が歪む
ナイフが抜けたら
出血多量になりかねない
必死に手で支える
さや 救急車……救急車は…!
店員もう呼びましたあと5分くらいかとっ
「さや…けが、してないか……?」
さや 私は大丈夫だよ…
泣きそうなのを必死に堪える。
1番辛いのは
翔くんのはずなのに
なんでそんなに
優しいの…?
「俺、全然大丈夫だからそんな顔すんなよ…」
さや ごめん…私のせいで…
私が黙って拓也に会いに来たりなんかしたから……
「謝んなよ…しょうがなかったんだろ……」
さや …………
なんでなんで来てくれたの…
「ありさから…聞いたんだ……
さやが元カレに会いにいくって
そしたらなんか嫌な予感して……
いてもたってもいられなかった」
さや 翔くん……
救急隊 大丈夫ですか
救急隊がやっと来て
ストレッチャーに乗せられた翔くんに
ついていく
その時
周りを見渡したけど
どこにも
拓也の姿はなかった
続く