SHOJUN is impatient だから shout -4ページ目

SHOJUN is impatient だから shout

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「あ~、美味かった!」
 
 
大盛りのカレーをあっという間にペロリと平らげ、大田は満足そうに自分の腹をさすった。
 
 
「美味しいですよねー!
なんたって、マスターのカフェはここら辺じゃ有名で絶品だもんねぇ?」
 
「ふふ…、知ってる」
 
「……?」
 
 
2人に同意を求める相川の得意げな自慢に、大田は可笑しそうに笑った。
 
 
「大田さん、ここのまかない食べたことあるんですか?
忙しそうだったし、ファンも多かったから…」
 
「カレーとスープだけどね」
 
「そうなんだぁ…。…あっ!!」
 
 
相川は身を乗り出して、
 
 
「じゃ今度来たら、サンドイッチがオススメですよ!!
トロトロチーズとハムと野菜のハーミングが絶妙で…」
 
「正和。ハーミングじゃなくて、ハーモニーな」
 
「…え?ハーモニー?ハーミング…。んん??」
 
「あっははは!!わかった、サンドイッチね」
 
 
大田は楽しくて仕方がなかった。
幽閉されていた地獄を抜け出して、カフェで皆で笑っている奇跡を。
今でも夢を見てるんじゃないかと錯覚するほどだった。
 
 
「俺、仕事の時間だからそろそろ行くね」
 
 
たわいない話が続く頃、相川が立ち上がった。
 
 
「俺も時間なんで失礼します…」
 
 
ほとんど会話に交わらなかった松田も席を立つ。
 
気づけば、1時10分前だ。
 
 
「あ~、もうこんな時間か」
 
「大田さん、じゃあ、また機会があったらカフェで。
ライブ楽しみに待ってますね」
 
「うん。…あ、2人とも何の仕事してんだ?」
 
 
大田が会計に向かおうとする2人を引き止める。
 
 
「ん?俺は近くの動物園で、毎日動物と奮闘してます。
たまーにテレビで取り上げられる有名な動物園なんだけど…、知ってるかな?」
 
「動物園かぁ…、俺、テレビはあんま観ないし知らねぇな…」
 
「じゃあ、お暇な時にぜひ来てくださいよ!」
 
「わかった。ライヴ終わったら行くよ」
 
「待ってます!」
 
「松田さんは?」
 
 
話を振られた松田が我に返った顔をする。
 
 
「あ…、俺はホストやってます」
 
「ホスト!?そんじゃ、店には遊びに行けねぇなぁ…」
 
「よかったら、ホスト希望者としてお待ちしてますよ」
 
「いや…、俺にホストは向いてないな…。
それに働くあては一応あるし」
 
 
大田がそう言って、苦笑いを浮かべた。
 
 
「松田はお店のNo.1ホストなんですよ。
いけすかない奴ですよね~」
 
「いや…、そんな」
 
「ほぉ~!No.1なんてカッコイイじゃん!
今度、こっそり仕事ぶり覗きに行くわ」
 
「はい、ぜひ」
 
「うん。引き止めて悪かったな」
 
「は~い、ありがとうございました~」
 
「また」
 
「仕事頑張って~」
 
「また明日」
 
 
退場した2人の空いた席を大田が座る。
新聞を読んでいる桜と向かい合わせになった。
 
 
 
 
To be continue…
 
 
 
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