買い物は、いつの間にか必要なものを揃えるだけの時間になっていた。

 

値札を見て、「今日はやめておこう」と棚に戻すことも珍しくない。

物価が上がるたびに、好きだったものが少しずつ遠い存在になっていくような気がすることもある。

 

そんな中、スーパーでふと足を止めた。

 

以前よく買っていた商品が、去年より数百円安く並んでいる。

「久しぶりに買ってみようかな!」

その一瞬の迷いは、気づけば期待に変わっていた。

家に帰り、ゆっくり味わってみる。

口に広がったのは、覚えていたあの味。

 

「やっぱり美味しい。」

その一言で十分だった。

 

特別な料理でもないし、人生が変わるような出来事でもない。

それでも、その味は少しだけ心を軽くしてくれた。

 

最近は、何かを買うたびに値段を気にしてしまう。

以前なら何気なくカゴに入れていたものも、一度立ち止まって考えるようになったような…。

 

だからこそ、今日は「買ってよかった」と素直に思えたことがなぜか嬉しい!

 

幸せというと、大きな出来事を思い浮かべてしまう。

旅行に行くこと。

欲しかったものを手に入れること。

何かを達成すること。

もちろん、それらも素敵な幸せ。

 

それに比べ、毎日の暮らしを支えてくれるのは、地味だが案外こういう小さな出来事なのかもしれない。

好きなものを美味しいと思えること。

少し得をしたような気持ちになれること。

そして、「今日は悪くない一日だった」と静かに思えること。

そんな小さな満足が、一日の終わりを少しだけ楽しませてくれるようだ。

 

 

だんだんと大きな感動よりも、こうした穏やかな時間に心が向くようになるのかな?

 

何も起こらないことが退屈なのではなく、何事もなく過ごせたことに感謝できるようにな境地か。

 

今日感じた満足は、数百円安く買えたことだけではない。

好きなものを変わらず「美味しい」と思えたこと。

その時間をゆっくり味わえたこと。

そして、そんな出来事を「幸せだった」と思える自分でいられたこと。

 

きっと、それが一番嬉しい。

こんな一日が、これからも何度でも訪れてほしいと感じるのか!

 

大したものでなくてもいい。

誰かに語るほど大きな出来事じゃなくてもいい。

日常の中にそっと転がっている小さな満足を見つけながら、

今日という日を大切に積み重ねていけたら、それだけで十分幸せなのだと思う。

 

なんか今日はしけた話になってしまった(笑)