『男性ホルモン・テストステロンはインチキが嫌い
仲間を大事にしてホルモン高め、人生の後半戦をはつらつと』
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* 国際男性デーに男性の健康について学ぼう〈1〉テストステロン
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11月19日は「国際男性デー」です。明日も元気に暮らしていくために、この機会に男性の健康について学びませんか。
東京・丸の内で開催された「国際男性デー健康フェスタ2023」(主催・朝日新聞社、共催・日本メンズヘルス医学会、日本抗加齢医学会、日本抗加齢協会)に関連して、5つのテーマについて、最新の研究成果やすぐに実践できる対策を専門家に聞きました。1つ目のテーマは男性ホルモン・テストステロン。
堀江重郎・順天堂大学大学院主任教授(泌尿器外科学)が解説します。
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* テストステロンの低下 男性は個人差が大きい
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テストステロンは体と心に働く男性の性ホルモンです。
「はつらつホルモン」ともいわれます。
思春期を経て成人になったときがいちばん値が高く、年齢を重ねるにつれ少しずつ下がっていく傾向があります。 
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ただし、ほとんど変わらない人もいれば、ある時点で大きく下がる人もいます。
この点は、閉経期に性ホルモンのエストロゲンが大きく減少する女性と違い、かなり個人差が出ます。
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* テストステロンには多くの役割 健康、冒険、仲間……
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テストステロンには非常に多くの働きがあります。
たとえば、筋肉を大きくする。
性機能を保つ。
血液を増やす。
動脈硬化を防ぐ。
コレステロールが増えないようにする。
骨をしっかりつくる。
認知機能を維持する。
このように、男性と閉経後の女性の健康保持に大きな役割を果たしています。 
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また、社会生活に関する作用も持っています。
例えば、冒険。旅をしたり、新しいことに挑戦したりするときに、このホルモンは働きます。
自分の仲間、家族、あるいは組織、他人との関わりや縄張りといったことの意識にも関係しています。 
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このホルモンは、競争をすると分泌が強くなります。
ゲームやスポーツなどで達成感を得られるとか、順位がつくような局面で、強く分泌されるのです。
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* テストステロンは社会貢献を促し、インチキが嫌い
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大きな作用の一つとして、正直であることやウソをつかないこと、あるいは平等に物を分け与える公平といった価値観にもかかわってもいます。
その結果、ボランティアや募金、寄付といった社会貢献が促されることがわかっています。 
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テストステロンは、インチキが嫌い、という研究があります。
本人が気づかないようにテストステロンを高めた人が、そうでない人に比べてウソをつかなくなるという実験結果があるのです。
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* テストステロンが下がると男性更年期といわれる状態に
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何らかの理由でこのホルモンの値が下がってしまうと、「男性の更年期」といわれる状態になります。
大多数はストレスが大きな原因です。
たとえば、仕事を一生懸命したのに自分が認められない。
達成感がない。
緊張する時間が長い。
こういった状況がテストステロンを減らしてしまいます。 
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すると、何が起きるのか。
意欲や集中力に欠ける。
物事にチャレンジできない。
人間関係がおっくうになる。
眠りが浅くなる。
首や腰などあちこちが痛くなる。
はつらつとしていない状況です。
これらが「男性更年期」の特徴です。
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* テストステロンはネガティブな感情にふたをする
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われわれの脳の中には「扁桃体」という部分があります。
ここは、経験した悲しみ、怖さ、怒りといったネガティブなものを全部ためこんでおり、いわばハードディスクみたいなところです。
通常はテストステロンがこの扁桃体に働いて、ふたをするように、感情が出てくるのを抑えています。
しかし、テストステロン値が下がってくると、このふたがちょっと開いて、中から不安や悲しみが出てきたり、イライラしたりすることが知られています。
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* 更年期症状のチェックリスト10項目
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更年期症状のチェックリストは10項目です。
「性欲が低下した」
「体力または持続力が低下した」
「もの悲しい気持ちになる」など3項目以上に当てはまる方は、男性更年期障害の可能性も考えられます。
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* 「三つのない」が男性更年期症状改善の大きなハードル
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症状を自覚している男性への調査で、「三つのない」が男性更年期症状改善の大きなハードルになっていることがわかりました。
すなわち、症状を「認めたくない」、症状を「話したくない」、どう対処していいか「わからない」の三つです。
症状があっても、がまんしてしまうことが多いのです。
「認めたくない」のは、認めると現役から遠ざかってしまうような気がするからだといいます。
そうしたネガティブな気持ちを持っている人が70%以上いました。
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また、がまんをする理由は「どのように対処すればいいかわからない」や「年齢のせいだと思って諦めている」などです。
精神的な苦痛や肉体的な疲労を、あまり他人にはオープンにしない。
自分でも認めたくないという傾向があり、その結果、どうしていいかわからないという悪循環が起きてしまいます。
結果として、職場やコミュニティーに参加できなくなってから、医師のところへ相談に来る方が多いように感じています。 
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男性更年期障害を知らずに放置すると、さまざまな疾患につながります。
うつ症状、睡眠障害、メタボリック症候群、性機能の低下、頻尿、フレイル(要介護前段階)・サルコペニア(加齢による筋肉量低下)、心臓や血管の病気、目や口が乾くドライアイ・ドライマウス、認知症、皮膚の乾燥や毛髪の減少などです。
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* 人生の転換期・ハーフタイムを上手に乗り切ろう
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テストステロンが減る状況は、ある種の「人生の転換期」なのです。
そこをうまく使うことによって、新しい人生を経験できるのではないかと思います。
そのためにコミュニティーが大事です。
同窓会などで仲間と会うことや運動は、テストステロン低下防止に大変重要です。 
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そういう意味で、更年期はサッカーやラグビーの「ハーフタイム」と言っていいでしょう。
この時期を上手に乗り切ることが人生のウェルビーイング(良い状態)を高めてくれます。
ボランティアをする。
趣味で仲間と競う。
後輩をコーチングする。
そうしたことを通じて、テストステロンをもう一回 アップし、次の人生の後半戦を、はつらつと生活してゆけるのではないかと思います。
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堀江重郎先生(ほりえ・しげお)
順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学主任教授
日本メンズヘルス医学会理事長
日本抗加齢協会理事長
日本抗加齢医学会理事
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泌尿器科医、医学博士。
特定非営利活動法人日本抗加齢協会理事長、一般社団法人日本メンズヘルス医学会理事長。
1960年生まれ、2003年より帝京大学医学部主任教授、2012年より現職。
日米で医師免許を取得し、ロボット手術ダビンチを駆使した精度の高い泌尿器手術を行う一方、学際的なアプローチを抗加齢医学、男性の健康医学に導入。
日本で初めてメンズヘルス外来を始めるなど、国内メンズヘルス分野の権威。著書に『二階から目薬』(かまくら春秋社)など。
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(Reライフ.net)
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「テストステロン=バイタリティ」
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冒険:狩猟、旅、新しいことへのチャレンジ
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仲間:仲間、家族、他人とのかかわり、縄張り
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競争:ゲーム(麻雀、囲碁、将棋)、スポーツ、達成感、順位
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公平:正直、嘘をつかない、平等、分け与える
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社会貢献:ボランティア活動、募金、寄付
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「チェックリスト」
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<3つ以上の項目に当てはまる方、は男性更年期障害の可能性も考えられます>
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1.性欲が低下した
2.以前よりも元気がない
3.体力または持続力が低下した
4.身長が低くなった
5.毎日の楽しみが減ったように感じる
6.もの悲しい気持ちになる、または怒りっぽい
7.勃起力が弱くなった
8.最近、運動能力が低下したように感じる
9.夕食後、うたた寝をすることがある
10.仕事がうまくいかない、仕事の能力に低下を感じる
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「テストステロンとコミュニティ」
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仲間との再会や新しい仲間との出会いは、テストステロンの低下を防ぐ!!
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同窓会、スポーツ、親戚の集まり
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更年期とは本来、新しく生まれ変わる、人生の転換期を意味する言葉
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『このホルモンは、競争をすると分泌が強くなります。
ゲームやスポーツなどで達成感を得られるとか、順位がつくような局面で、強く分泌されるのです。』
競争?してないね。
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『同窓会などで仲間と会うことや運動は、テストステロン低下防止に大変重要です。』
同窓会?まったく行ってないね。
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『ボランティアをする。趣味で仲間と競う。後輩をコーチングする。』
ボランティア?やってないね。
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追伸:
庭を散策して、西と東のビオトープ(メダカ・ミナミヌマエビ・タニシ・カワニナ)の水面の落ち葉をトングで挟んで庭に撒いた。
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追伸2:
今日、風呂に入りながら聴いたアルバムは、
「ティナ・ターナー クイーン・オブ・ロックンロール(2023)」DISC3(9~11)
1939年生まれテネシー州出身のロック・シンガー。
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追伸3:
1976年香港映画「スネーキーモンキー 蛇拳」を観た。
<清朝末期の広東。
多くの空手道場の中でも鷹爪派と蛇形派は宿敵同士。
フン・タイ道場のしがない門下生チェン・フー(ジャッキー・チェン)はみなし子で、蛇形派の道場に拾われ鬼のようなリー師範(ディーン・セキ)の下でクンフーの修行に励んでいた。
チェンはひょんなことから蛇形拳の使い手バイ・チャオテン(ユエン・シャオティエン)と出会い、蛇形拳の秘技を教わることに。
ところがバイ・チャオテンは鷹爪派の一派に殺されてしまい、チェンは復讐に立ち上がる。>
1954年生まれ香港出身の俳優ジャッキー・チェン主演のアクション映画だね。
1912年生まれ中国出身の俳優ユエン・シャオティエンも出ている。
1944年生まれ青森県出身の俳優ウォン・チェン・リーも出ている。
○○○○年生まれ○○○○出身の俳優ワン・チェンも出ている。
1950年生まれ中国出身の俳優ディーン・セキも出ている。
監督は、「イップ・マン外伝 マスターZ」「ドランクモンキー 酔拳」などのユエン・ウーピン。
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