『消える童謡「赤とんぼ」の情景…
激減で消失の危機の「アキアカネ」
2000年代の一部の「殺虫剤」や「水田自体の減少」が影響か』
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童謡「赤とんぼ」で描かれている夕焼けと赤トンボの情景。郷愁を誘いますよね。
ただ、赤トンボは近年青森県内でも激減していて、こうした景色は失われつつあります。
その原因とは。
そして、歌で描かれた情景を守る取り組みを取材しました。
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トンボの産卵場所となっている青森県つがる市の平滝沼です。
こちらで定期的に観察をしているのが青森県トンボ研究会の代表・奈良岡弘治さんです。
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青森県トンボ研究会 奈良岡弘治さん
「これがアキアカネのメス。
メスは赤くなるのと赤くならないのがいる」
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赤トンボは「アカネ属」というグループに属するトンボの総称です。
日本には約20種類いて代表的なものが「アキアカネ」でした。
県内でその生態を半世紀にわたり観察している奈良岡さんは近年、アキアカネの数は激減しているといいます。
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■「今はもう100分の1もない…」かつての「日常の光景」が消えゆく現状…
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青森県トンボ研究会 奈良岡弘治さん
「今はもう100分の1もない。
全然飛ばない最近はほとんど飛ばない。
寂しいもんだね。
昔に比べると」
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「赤とんぼ」の詩は大正後期1921年に発表されました。
ここで描かれたトンボが飛び交う様子はかつて全国各地で見られた「日常の光景」でした。
子供たちはトンボを捕まえようと歓声を上げながら走り回りました。
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青森県トンボ研究会 奈良岡弘治さん
「夕方になって夕焼け空の頃にいっぱい飛ぶんですよ、上空を。ものすごい数が飛んだ、昔は」
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顕著に異変が現れたのは2000年代になってからだといいます。
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市川麻耶キャスター
「トンボは沼や水田などで繁殖しますが、今、こういった場所でも数が減っているということなんです」
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奈良岡さんが国道339号で定点観察したペアになって飛んでいたアキアカネの数の推移です。
2002年に100を下回ったあとも減り続け、2013年からは1桁もしくは観測できずとなりました。
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■「アキアカネ」減少の原因は…「2000年代の一部の殺虫剤散布」と「水田の減少」?
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こうしたアキアカネの減少は全国で起きていて、この問題を研究している石川県立大学の上田哲行名誉教授は2000年代の減少は当時普及した一部の殺虫剤が水田に散布されるようになったことが大きな要因と見ています。
さらに時代の流れとともに産卵場所であった水田自体も減っていき、トンボの生息環境は年々厳しくなっています。
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青森県トンボ研究会 奈良岡弘治さん
「アキアカネ、ナツアカネ、ミヤマアカネは田んぼに卵を産んで幼虫が育っているから、水が汚れて住めなくなると減ります」
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こうした現状に危機感を覚えた奈良岡さんは自然環境を守るための事業にも携わってきました。
それが弘前市と市民グループが2003年に完成させた「だんぶり池」です。
休耕田を整備しトンボが生育しやすい湿原に生まれ変わらせました。
いまも生き物の観察会が定期的に行われていて子供たちには貴重な学びの場です。
こうした取り組みを通してトンボを守ることの意義を奈良岡さんはこう強調します。
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青森県トンボ研究会 奈良岡弘治さん
「トンボを見て、トンボがいっぱいいればここの自然は非常に人間が住みやすいきれいな自然だとわかる。
その目安となると思う。
だから、いっぱいトンボがいればいいなと思う」
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失われつつある童謡「赤とんぼ」で描かれた情景。
これを子供たちに引き継ぐことができるのか。
いまが、大きな岐路となっています。
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赤トンボを研究している上田教授によりますと2000年代に一部の殺虫剤で数は減りましたが、石川県や富山県では近年その殺虫剤の使用量が減った結果、少しずつですが数は回復しているということです。
トンボは環境の良さを示す1つの指標と言われています。
その保全は身近なところから地域の環境全体を考えるきっかけになるかもしれません。
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(青森テレビ)
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『アキアカネ、ナツアカネ、ミヤマアカネは田んぼに卵を産んで幼虫が育っているから、水が汚れて住めなくなると減ります』
うちの庭の池やビオトープでは、ギンヤンマとオオシオカラトンボが毎年産卵している。
トンボは、蚊を食べてくれるから大切に見守っている。
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『2000年代の減少は当時普及した一部の殺虫剤が水田に散布されるようになったことが大きな要因と見ています』
トンボだけでなく小さな水生生物も魚も減っている。
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日本は殺虫剤だけでなく化学肥料や除草剤も問題であろう。
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追伸:
庭を散策して、西と東のビオトープ(メダカ・ミナミヌマエビ・タニシ・カワニナ)の水面の落ち葉をトングで挟んで庭に撒いた。
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元錦鯉(ヒメダカ・ヌマエビ)に水足しをした。
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水車池(マゴイ・ワキン・フナ・ウグイ・カワムツ・オイカワ・タナゴ・モツゴ・ドジョウ・メダカ・ザリガニ・カニ・エビ)に水を足した。
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追伸2:
今日、風呂に入りながら聴いたアルバムは、
「ドリー・パートン ロックスター(2023)」DISC1(4~6)
1946年生まれテネシー州出身のカントリー・シンガー。
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追伸3:
2020年米映画「L.A.スクワッド」をまた観た。
<ロサンゼルスの裏社会を牛耳るウィザード(ジミー・スミッツ)に仕えるデビッド(ボビー・ソト)とクリーパー(シャイア・ラブーフ)は、傘下のギャングから利益を徴収する仕事を任され、その非情さから“悪魔”と恐れられていた。
そんなある日、ウィザードと敵対するコネホ(ホセ・マーティン)が街へ戻ったことからギャングの勢力図が一変。
デビッドたちもコネホに寝返るよう説得されるが、その誘いを断る。
やがて双方の間で抗争が勃発。
デビッドたちも危険な戦いに巻き込まれ、命を狙われてしまう。>
1986年生まれカリフォルニア州出身の俳優ボビー・ソト主演のアクション映画だね。
1986年生まれカリフォルニア州出身の俳優シャイア・ラブーフも出ている。
1990年生まれベネズエラ出身の女優シンシア・カルモナも出ている。
1961年生まれカリフォルニア州出身の俳優ジョージ・ロペスも出ている。
1977年生まれニューヨーク州出身の女優ラナ・パリラも出ている。
監督は、「スーサイド・スクワッド」「ブライト」などのデビッド・エアー。
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