『的中率は3割?
ナマズを使った「地震予知」は当たるのか「その答え」』
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首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山大噴火……過去にも一度起きた「恐怖の大連動」は、東京・日本をどう壊すのか。
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発売たちまち4刷が決まった話題書『首都防衛』では、知らなかったでは絶対にすまされない「最悪の被害想定」が描かれている。
その衝撃の内容とは? 
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* 地震は予知できるのか
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未曽有の巨大地震は一体、いつ起きるのだろうか。
技術が進歩し、「ChatGPT」といった生成AIがさまざまな分野で応用される中、人々の期待は災害対策への活用にも向けられる。
人類の悲願は地震の「予知」だ。
はたして「発生前」の予知は可能なのか。
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日本の「地震予知」で知られるのは、大森房吉氏と今村明恒氏の二人だ。
当時、大森氏は東京帝国大学の教授で、今村氏は助教授だった。
連続記録が可能な地震計を世界で初めて開発した大森氏は「日本地震学の父」と呼ばれ、地震予知の研究にも力を注いでいたことで知られる。
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上山明博氏が著した『関東大震災を予知した二人の男』(産経新聞出版)によれば、大森氏は地震発生前に鳴き声をあげるといわれるキジを飼って検証した。
キジが鳴く日時を記録し、地震計のデータとつき合わせる作業を重ねた。
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人間が感知できないレベルの初期微動を感じて鳴いているというのだが、キジが鳴いたときの半分近くで地震がみられたとされる。これをどう捉えるかだ。
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地震を予知すると思われている生き物で有名なのは「ナマズ」も同じだ。
大森氏はナマズについても検討を重ねている。
地震発生前後に飛び跳ねるとされてきたナマズは、江戸時代の錦絵にも登場する生物だ。
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地震で生じる電磁波の変化を感知していると見た大森氏は、この変化によって騒ぐとの見方もしている。
ただ、大森氏は当時の科学で地震を理論的に予知することはできないと位置づけている。
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* 地震予知の可能性、最新の見解は……
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もう一人の今村氏は、1923年の関東地震を「予知」したといわれる人物だ。
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関東で周期的に大地震が起きることを予想した今村氏は1905年、「今後50年以内に東京で大地震が発生する」との論文を雑誌で発表。
あまりにセンセーショナルな内容で人々は騒然となった。
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当時は根拠がない浮説として「ホラ吹きの今村」と呼ばれたが、実際に大地震が起きると「地震の神様」とも称されている。
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はたして、地震を予知することは可能なのか。
関東大震災から100年を迎えた2023年、東京大学の平田直名誉教授に最新の見解を問うた。
結論を先に記すと、その結果はやはり「大地震の発生時期、場所、規模を予め知ることは難しい」というものだ。
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地震大国の我が国は長年、地震の予知に期待して研究を続けてきた。
ただ、2017年9月の中央防災会議でも「地震は予知できない」と結論づけられている。
作業部会の最終報告書には「確度の高い地震の予測はできないため、法に基づく地震防災応急対策は改める必要がある」と記載されている。
最新の科学をもってしても解明できないのだ。
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東京都水産試験場では1992年までナマズと地震の関係を調べる研究が行われたことがある。
水槽で地下水を使ってナマズを飼育し、振動計を設置して24時間、ナマズの動きを記録した。
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その結果、1978年から1990年までの13年間に都内で震度3以上の地震が生じた87例(一部は欠測)のうち、27例で異常行動が確認できたと報告されている(ナマズは電気信号に敏感に反応する性質のため地震以外に反応することもあった)。
確率にすれば「3割の的中」だ。
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気象庁の公式サイトでは「地震の予知はできますか?」との問いにこう答えている。
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「地震を予知するということは、地震の起こる時、場所、大きさの三つの要素を精度よく限定して予測することです」と説明。
そのうえで「少なくとも『(時)一週間以内に、(場所)東京直下で、(大きさ)マグニチュード6~7の地震が発生する』というように限定されている必要がありますが、現在の科学的知見からは、そのような確度の高い地震の予測は難しいと考えられています」。
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また、動植物が地震を予知できるのかについては「動植物には、音、電気、電磁波、匂いなどに対する感知力が人間などに比べ格段に優れているものがあることは知られています」としたうえで、「地震の前兆現象も解明できていない部分が多いことから、地震の前にそうした異常行動・反応をする理由について科学的に説明できていない状況です」としている。
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米大リーグで活躍する大谷翔平選手であっても「3割バッター」と考えれば、キジやナマズを飼う人もいるかもしれない。
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だが、大地震を間違いなく的中し、人々を救うような「特大ホームラン」を放つことは現時点の科学をもってしても困難だ。
キジやナマズは、地震発生前以外にも鳴いたり暴れたりするのだ。
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技術革新が地震対策につながることを期待する人は多いが、インターネット上の膨大な情報から質問に回答する自動応答システム「ChatGPT」が苦手とするのは、未来のことを質問されることにある。
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過去のデータをもとに回答することはできるが、未来の予測は難しい。
はたして、地震の予知を可能にする技術が現れる日は来るのだろうか。
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(現代ビジネス)
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魚も子供のころから大好きで今でも飼っている。
釣ったナマズも何回か飼った。
熱帯魚のナマズも何回も飼った。
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追伸:
庭を散策して、西と東のビオトープ(メダカ・ミナミヌマエビ・タニシ・カワニナ)の水面の落ち葉をトングで挟んで庭に撒いた。
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元錦鯉(ヒメダカ・ヌマエビ)に水足しをした。
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水車池(マゴイ・ワキン・フナ・ウグイ・カワムツ・オイカワ・タナゴ・モツゴ・ドジョウ・メダカ・ザリガニ・カニ・エビ)に水を足した。
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追伸2:
今日、風呂に入りながら聴いたアルバムは、
「ザ・ビートルズ 1967年~1970年 DISC2(2~4)」
1962年デビュー、イングランド出身のロック・バンド。
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追伸3:
2010年米・中映画「シャンハイ」を観た。
<アメリカ、日本など列強の租界が置かれた1941年の上海。
米国諜報員ポール(ジョン・キューザック)の同僚(ジェフリー・ディーン・モーガン)が何者かによって殺害され、日本租界で発見された。
彼が裏社会の顔役アンソニー(チョウ・ユンファ)を捜査していたことを知ったポールは、その真相を突き止めるため、記者を装ってアンソニーに接近する。
その過程でポールは、アンソニーの友人であるという日本軍大佐タナカ(渡辺謙)や、アンソニーの美貌の妻アンナ(- コン・リー)と出会うが、ある謎を秘めたアンナに彼は強く惹かれていく。>
1966年生まれイリノイ州出身の俳優ジョン・キューザック主演の戦争映画だね。
1965年生まれ中国出身の女優コン・リーも出ている。
1955年生まれ香港出身の俳優チョウ・ユンファも出ている。
1974年生まれドイツ出身の女優フランカ・ポテンテも出ている
1966年生まれワシントン州出身の俳優ジェフリー・ディーン・モーガンも出ている。
監督は、「1408号室」「大脱出」などのミカエル・ハフストローム。
ジョン・キューザックは、好きな俳優の一人。
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