ちょっとマニアックな話になります。
興味の無い方はスルーしてください(^^;
ちょっと前から山ほどあるVHS/S-VHS/D-VHSテープのデジタル化を進めています。
昨日までに、約500本程度のテープやDVDを処分しました。
部屋の棚も随分とすっきりしました(^^)
テープも様々な機器で録画していた為、録画状態も様々。
現在動いているVHSデッキは4台。
録画状態に合わせて最適なデッキを使い分け、最終的にはHM-DHX2の外部入力に接続し、TS信号にデジタル変換しiLink経由でブルーレイデッキで録画を行なってます。
D-VHSは別として、VHSとS-VHSはバリバリのアナログ記録。
録画環境と再生環境で画質は大きく変わります。
私は現存するデッキの他に、三菱のHV-V7000/V1000、VictorのHR-D725等使用していましたが、それぞれ特徴があり色々と楽しませてもらいました。
よくβ(ベータ)の方が画質が良い、とか言われる事が多いですが、それはβⅠとVHS標準モードを比べた時の話。β規格の方が回転ヘッドのサイズが大きい為、ヘッド幅が同じでヘッドの相対速度が1mも早いβの方が解像度が高かった訳です。(カタログ上は同じ解像度240本ですが・・)
しかしβⅠは1時間が基本設計。対してVHSは2時間が基本設計。βはヘッド幅を半分にしたβⅡでVHSと同じ録画時間を実現しました。つまり画質を比較すべきはVHS標準モードとβⅡモード。
解像度が若干高いがノイズ処理が大変なβⅡと、解像度は僅かに劣るがノイズが少ない安定した画像のVHSと、さあどっちがいいでしょう、と言う話です(^^)
※後日、解像度400本のS-VHSを、βは解像度500本を誇るEDBetaを出します。
さて話を戻しますが、今まで使用したデッキの中で断トツの高画質はVictorのHM-DHX2でした。
ちょっとびっくりしてしまいました。
このデッキを使うまではV7000が最高の画質と思ってましたが、昔録画した画質の悪いテープも見事に復元するこのデッキにはかないませんでした。
V7000はTBCですら全てアナログ処理だったのですが、HM-DHX2はデジタル回路をふんだんに背負ったデッキなので、様々な画像処理が出来るんでしょうね。
特筆すべきはノイズの無さとハイコントラスト化。色もたっぷりと乗ってきます。
ノイズが無いからと言ってノッペリした画像ではなく、細かいデテールも見事に表現しており、解像度も400本以上余裕で確認できます。
このデッキとよく併用しているのがSONYのWV-DR7なんですが、差がありすぎて可哀想な位・・。
特に関心したのはエッジ処理。
しょうもないアパコンだと輪郭に太い不自然な輪郭線が発生しますが、DHX2は物凄く自然なエッジ処理がなされています。DR7もかなり頑張ってはいるのですが、ちょっとノイズっぽくボケた感じが残念・・。
唯一残念なのがHiFiヘッドのアライメント。
HiFiの出力にかなりの確率でノイズの乗る物が見受けられました。
この場合は泣く泣くDR7で再生する事にしました(^^;
ま、結局の所、いくら高画質とは言え、今後このデッキで録画する事は100%無いと思います。
家中のVHSテープが無くなれば、もう御役御免となってしまいます。
時代の流れとは言え、やはり寂しい物がありますね・・・
あ、そう言えば、VHSのデジタル化が終了した後は、
レコードのデジタル化が待ってますね(笑)
かみさんからはカセットテープのデジタル化も頼まれてました(^^;
暫くこんな作業が続きますね。