「この海域を
抜けるとぉでシュ。
そこはぁ・・・ 」
「んっ
もしかして・・・
お船かな・・・ 」
「そこはぁ、
雪国でシュ。
文学青年による
船舶運航ゴッコ
でシュ 」
「またぁ、
文化的と言うか、
知的なお遊びだね。」
「我が輩は
船長である。
名前は
まだ無いでシュ。
けどぉ、
あっくん♪ と
呼ぶでシュ。 」
「はいはい、
夏目漱石ね。
進路よ~し。
機関よ~し。
速力18ノット。
順風、快晴。
良い天気ですね。
あっくん♪ 船長。」
「う~む。
暇なのでぇ・・・
我に七難八苦を
じゃなくてェ、
沢山おやつを
与えたまえェ
でシュ 」
「もぅ・・・
あっくん♪ にかかると、
尼子(鳥取)の武将の
中山鹿之助の
名言も形無しだね。
あっ
そう言っていたら、
レーダー 前方に
氷山 」
「おおっ、
前から氷山でシュか。
じゃ、場を盛り上げる
でシュ・・・
前門の虎、
後門の狼でシュ。」
「後門の・・・
何の危機かな。
レーダーには
なにも・・・ 」
「へへへェ・・・
後門でシュ、
こ・う・も・ん・・・ 」
「あっ、
待って・・・
待ってよ
あっくん♪ 」
ぷぅ~っ
聞こえてきたのは、
あっくん♪ の
可愛い お・な・ら
屋裏
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「いつもはぁ、
おっちゃんの
定番でシュ 」
「知的な
ゴッコ遊び
だったのにぃ 」
「良いのでシュ
・・・・
むっ 」
「むむっ
窓を開けるのぞ~
あっくん♪。 」
「走れェ
太宰治の
エロ親父」
「あっくん♪、
それを言うなら
エロス 」
「・・・・
おっちゃん・・・
メロス・・・
でシュ。
走れメロス・・・ 」
「えっ・・・
ん。そうとも言う。」
「知的な
お話だってのに
一気に海に
落ちたでシュ」
「地に落ちる
じゃ無いの 」
「そうでシュ。
文学青年だけに
ぼっちゃん
・・・でシュ 」
夏目漱石
坊ちゃんね・・・
ふぅ
by
おしまい