ソラの心配をいただいて、ありがとうございます。


動物病院で改めて診察してもらって、胃腸炎と大腸炎の併発でした。



昨日の朝は血便も出ました。



病院で再び点滴、注射。

自宅にて、24時間の絶食。投薬。


薬を嫌がるので、無理やり口に突っ込むのが大変…

ご飯に混ぜられたらいいけど、まだ絶食アセアセ


頑張ります。


落ち着いてますが、甘えん坊です





『ばにらさま』山本文緒



大好きな、山本文緒さんの遺作とされる短編集。

もったいなくて。

なかなか読む気になれず。



予約もしていないのに、突然、図書館に普通に置かれていた。

読めってことね、とついに手に取る。



一つ一つの作品には、あっと言わせる仕掛けが施されていて。



思い込みによる読書をしていたことに気付かされる。

いや、人というものに思い込みは禁物。

そういうこと。




ラストの物語。

『子供おばさん』


日常に倦むことはない。

何も成し遂げた実感のないまま

大人になりきれず

幼稚さと身勝手さが

抜けることのないまま。

確実に死ぬ日まで。





まさに、私がここの所思い悩んでいることの答えが、ここに。




死ぬことは、もし、ではなく、いつか確実に訪れる。

山本文緒さんが自身の身を持って感じているからこそ生まれる表現だ。



そして。

何も成し遂げられない。

大人になりきれない。

そんな想いを持つのは、私だけじゃないんだって。




文緒さんもきっと、同じだったんだろうって思う。




何かを成し遂げるために生まれたわけじゃないし。

大人になるために生きているわけじゃないし。



ただ、毎日を慈しみたい。

今日もまた生きて、笑っていることに感謝しつつ…



誰もが持つ、心の声を拾い上げてくれた山本文緒さん。

ありがとう。

素敵な作品を…本当に。

ありがとう。