子供の頃に観た

刑事ドラマでは、

殺人犯目線で、

脚本が描かれていて、

 

殺人を犯してしまうには、

それ相応の

不幸な生い立ちがあり、

殺害をされてしまう人には、

それ相応の

犯人を追い詰めるような

悪い人物だという風に

描かれていました。

きっと本当に

起きた事件でも、

そんなパターンは

あったと思います。

その頃の法律では、

捕まらなかった場合、

「15年で時効」でした。

犯人も、その年月で

充分に自分のやった
行ないに対して反省を

しているのだろう
という

【性善説】に基づく憶測で、
法律が決まっていたようです。

私も、当時は、
何も知らない幼い子供

だったので、
【性善説】

根底にありました。

 

そうだよね。

犯人も悪い事をしたの
だから、

▲生きてる心地が

しない毎日を
送っていたはずだ。

▲充分に反省している

に違いない。
そう信じていました。

 

でも、どんなに

辛い事があっても、

酷いことをされたとしても、

人の命を奪うなんて

ことをする人は、

 

後からでも、

きちんと客観的に

物事を捉えて、

「反省」出来る人物

なんでしょうか?

ましてや、

身勝手な理由で、

何の落ち度もない

人を殺めるという発想が

ある人だとしたら?

 

大人になって、

この15年逃げれば

逃げ得!

という法律は

どうなんだと、

漠然と思うように

なっていました。

 

先日、26年前の

未解決事件(殺人事件)

の犯人が捕まりました。

 

名古屋の主婦殺人事件の

記事を読んだりしましたが、

事件があってから、

その現場では、

時が止まっている

思いました。

現場には、当時の雑誌が

そのまま置かれています。

被害者である

主婦の奈美子さんは、

松田聖子さんの大ファンで、

聖子さんの

代官山(当時)の

お店にも足を運んだ

ことがあるそうです。

 

 

被害者遺族は・・・

突然、最愛の家族が

目の前から、

いなくなって・・・

そこで

時が止まってしまうんです。

 

まさか、自分が

「被害者の遺族」という

テレビの中で見ていた人物と同じ立場に

立たされることになるなんて、

「晴天の霹靂」

だと思います。

初夏秋冬、

桜が咲く季節も、
紅葉が色づく季節も、
クリスマスも正月も

誕生日も、
忘れる事はないでしょう。

何故、命を奪われなければ、
ならなかったのか?

何度も繰り返し、

考えるでしょう。
犯人が捕まらず、
どこかでのうのうと

生きていると
考えるだけでも、

耐えられない悔しさと
苦しみを感じると思います。

でも、15年の間、

捕まらなければ、
時効を迎え、

捜査は打ち切りに
なっていました。

(2010年、

時効撤廃が成立する前までは)

その世田谷区一家殺人事件も、
この成立が出来るまでは、
あと5年で
時効が成立するところでした。
(2000年に発生)


この世も捨てたもの

ではないと思うのは、
成城署の署長として

事件解決に向け
指揮を執った
土田猛さんが、
退官後の2009年に
殺人事件被害者遺族の会
「宙(そら)の会」を

立ち上げたことです。

 

 

 

その立ち上げの

メンバーのもう1人は、

世田谷の事件の

被害者の父親です。

会長として、

時効撤廃を求める運動の

先頭に立たれていたそうです。

 

これは、2010年の記事ですが、

希望が持てるのは、

市民活動が功を成して、

「時効撤廃」の法律が

成立したということです。

民間の力で、

法律を変える事が、

出来たのです!!

 

何事も、最初から諦めては、

いけないんだと思いました。

 

さらに、希望が持てたのは、

26年も経って、

犯人逮捕が出来たと

いうことです。

 

未解決事件は、

まだあります。

遺族の中では、

時間が止まって

しまっています。

どうか、少しでも

情報をお持ちの方は、

情報提供をお願いします。

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