世界190ヶ国で、
「火垂るの墓」が、
Netflixで、
配信されています。
そして、大きな反響を呼んでいます。
「二度と見たくない最高の映画」
と英語のコメントでも、
書かれていました。
私は、
「主人公の母親が空襲で、
大火傷を負い、亡くなってしまった
ことを妹に告げる事が出来ず、
お母さんに会いたいと泣きじゃくる
妹の気を紛らわすために、
「お兄ちゃん、
鉄棒が上手いんだよ!
見ててごらん!」
と体操の選手みたいに
鉄棒を握りしめ、
ぐるっと回って見せるところ。
歯を食いしばって、妹の前では、
悲しみを堪えているシーン
を見るだけで、耐えられなくなって、
号泣してしまいます。
そして、最後、だんだん飢えていき、
妹が衰弱していく様子。
辛くて辛くて、耐えられません。
当初は、疎開先の親戚のおばさんが、
意地悪だという印象でしたが、
大人になってみると、
居候でお客様状態の子供に対して、
歯がゆく冷たくしてしまう心理も
分かりますし、
生きるのに必死で、
何も余裕がなかった
という状態も理解できます。
人生の色々な時期に、
再度、観てみる必要がある映画かも
知れませんが、
辛すぎて、正直、二度と観たくない
という気持ちもあります。
戦争を体験した人なら、尚更ですね。
このアニメがテレビで放映されると、
おばあちゃんが、観たくないから、
チャンネルを変えてくれと泣いていた
というコメントも書かれていました。
当時は、孤児も沢山いて、
餓死する人も沢山いたのですね。
もう、二度と、
そんな戦時下になって
欲しくありません。
でも、この平和がずっと続くの
でしょうか?
願っているだけでは、平和は、
続きません。
教育やマスコミの洗脳によっても、
私たちの意識は変わってきます。
戦争放棄が明確に書かれている
今の日本国憲法
ですが、
その憲法を変えようとする政党、
変えようとする政治家が、
今回の参議院選挙で、
多数当選してしまいました。
本当に憲法を変えても
良いのですか?
今、外国人優遇をしている
政治家たちが、
決めていく事に従っていて、
本当に平和が保てるの
でしょうか?
この映画が観たくない
という話どころではないと
感じています。
タモリさんが、
今の時代を、
「新しい戦前」
と例えた事が、
話題になりましたね。
さて、映画の中に出て来た
サクマ式ドロップですが、
廃業して、もうあの赤い缶の
ドロップスは、
買えなくなりました。
(2023年に廃業)
しかし、よく見るとスーパーで、
緑色の缶のサクマドロップスが、
販売されています?
あれ?と思ったんですが、
創業者の佐久間さんの息子と、
その創業者の後を継いだ社長とで、
別の会社として、
飴が作られているそうです。
赤い缶の方は、後を継いだ社長で、
緑色の缶の方は息子さんの方の
会社です。
サクマのいちごみるくは、
息子さんの方の会社です。
このドロップス、昭和の飴だし、
どうせ無果汁、合成着色料の
インチキなキャンディだと
思っていました。
しかし、さすがです!
ちゃんと濃縮果汁が入っていて、
着色料も自然なものです。
■赤缶 原材料■
■緑缶 原材料■
赤缶と緑缶では、内容も少し、
違っていたようです。
赤缶には、コーヒー味があり、
緑缶は、フルーツ味の種類が多い
とのこと。
赤缶の方は、周りに砂糖がまぶして
あって、全体的に白っぽくて、
緑缶の方は、色が鮮やかだけど、
暑い所に置いておくと、
全体がくっついてしまった
という記憶があります。
そして、昭和の子供の想い出
としては、
最後にハッカ味の飴が残る
というコメントもありました。
子供にとっては、
避けたい味ですよね。
大人にとっては、スッキリして
全部これで良いくらいだと
思います。ハッカだけの缶も、
商品化されていましたが、
サクマ式の方は、もう、
廃業したそうなので、
これは、今手に入りません。
火垂るの墓の原作者は、
この物語の主人公がモデル
ですが、実際には生きていて、
この物語を書いています。
この火垂るの墓の妹の節子は、
4歳という設定ですが、
実際の妹は、1歳半で、
亡くなっているそうです。
そして、この作者の家は複雑で、
両親は別居しており、
母親が、男の子(作者)を
産んでから亡くなってしまい、
育てる人がいないので、
養父母のところへ、養子に
行ったそうです。
そこで、血のつながらない
女の子の養子(恵子)に
出会います。
その養母は怪我をして叔母の
ところに家族で世話になるのですが、
叔母は、実際には、
面倒見がよかったそうです。
さらに、その叔母のところが、
戦争で危なくなり、
福井に疎開してから・・・
妹を(恐らく栄養失調?)で
亡くしてしまったそうです。
14歳の少年が1歳半の
妹の面倒を見る事は、
難しいです。
妹が泣くと近所から文句を
言われるので、妹のお尻を
叩いたりしていたそうです。
それでも、泣き止まずに、
遂には頭を叩く事もあったとか、
すると脳震盪を起こして静かになる
ので、繰り返しそのような事を
していたそうです。
結局、妹(義理)が
亡くなってしまった。
その時は、まだ14歳で、
下宿先の年上の女性に夢中で、
あまり悲しんでは
なかったそうですが、
大人になり、結婚して
自分の子供が生まれ、
ふつふつと亡くなった妹に対する
懺悔の気持ちが湧いてきて・・・
それがこの作品に
反映されているそうです。
作者は、アルコール依存症
だったとのこと。
きっと戦時下の時の
己の至らなさが、
妹を死なせてしまったん
だと、ずっと自分を責め続け、
苦しんでいたのかもしれません。
この物語をどう感じるか?
この教訓をどう活かすか?
それは、個人個人で
違うと思います。