今年の1月に埼玉県の八潮市で、

道路の陥没事故が起こり、

トラックがその穴の中に落ち、

その後、トラックは

引き上げられましたが、

運転手が行方不明ということで、

そのまま事態は進展しなかった

のですが、

 

何ヵ月も経った今、やっと

運転手が発見されました。

大変残念な事に、

遺体となって、下水管内部で

発見されたとのことです。

どうして、こんなにインフラが、

ボロボロになっていたのでしょう。

 

どうして、もっと

インフラに予算をかけて
事前にメンテナンスが、
できなかったのでしょう?

 

どうして、

こんなに復旧に時間が

かかったのでしょう?

 

そして、どうして、
犠牲になった運転手の方の

名前がずっと公表
されなかったのでしょう?

キョロキョロはてなマークはてなマークはてなマークはてなマークはてなマークはてなマーク

◆実際は無人だったのでは?

◆この事故事態、

でっちあげだったのでは?

色々な憶測が飛び交いました。

しかし、この勤め先の社長さんの

コメントを読んで、

何故、名前が公表されなかったのか

が分かりました。

それは、公表しないことを

強く希望していたから。

さらには、なぜ、

こんな年齢になってまで、

働かなきゃいけないのか?

日本がこんなに貧しくなってきたのか?

という指摘もありましたが、

 

この方のケースでは、

働きたいという

強い意志のもと、

活き活きと元気に

働いていたとのこと。

とても、素敵な人で、

社内のムードメーカーだったこと。

孫もひ孫もいたこと。

だんだん、

その人の人物像が浮かび上がり

改めて、こんな事故に

巻き込まれたことが、

無念でなりません。

ご冥福をお祈りいたします。

そして、このコメントにあるよう

個人や会社を特定しようとする

のは、もう止めにしましょう。

このYahooニュースで公表された

会社の代表と遺族の
コメントが素晴らしい

ので、シェアしたいと思います。

下矢印下矢印

 

「ご協力に涙が止まりませんでした」

 

 本年1月に発生した

八潮市道路陥没事故(本件事故)の

被害者であるトラックドライバーが

勤務する会社の代表者です。

 

この場をお借りしまして

被害者遺族様と共に

コメントさせて頂きます。

 

本件事故に関しましては、

被害者であるトラックドライバーを

救助するため、

関係各署へ通報してくださった方、

消防隊などが到着するまで

交通整理などをして頂いた方、

排水自粛などの不便を

余儀なくされた近隣住民様、

120万世帯にものぼる

下水道排水関連地域の住民の皆様、

企業様、店舗経営者様が

いらっしゃいます。

 

このように被害者救済活動に

直接・間接に多大なる御協力を頂いた

すべての方に対し、

心より謹んで感謝申し上げます。

 

このようなご協力を報道で

目にするにつけ、

涙が止まりませんでした。

 

加えまして、

温かい励ましの言葉を

頂いた関連企業様、

ご友人・知人の皆様、

本当に有難うございました。

それらの言葉に我々が

どれだけ勇気づけられたことか

わかりません。

 

被害者遺族様、

並びに弊社を代表して、

心よりお礼申し上げます。

 

トラックドライバーは必ず

きっと生きて帰って来てくれる

と信じて、

我々一同、希望を捨てず

今に至りました。

 

しかし、残念ながら

大変無念な結果と

なってしまいました。

 

被害者のトラックドライバーは、

仕事に真面目で、

とても温厚な方でした。

 

おっちょこちょいな部分も

ありましたが、

それも含め憎めない

素直なお人柄であり、

運転はその性格のまま、

とても優しい運転をされていました。

会社の事にも気にかけて

仕事をしてくれる、

会社にとって大変貴重かつ

余人をもって代えがたい人物でした。

ご高齢にもかかわらず

ムードメーカー的存在で、

帰社すると事務所内も

自然と笑顔に包まれたものでした。

 

20年以上も働いてくれたのですが、

体が動く限り働きたいとの

本人の強い要望もあり、

会社は将来的にも出来る限り

雇用を継続していくつもりで

おりました。

 

本件事故は突然にやってきました。

被害者のような良い方が

何故このような悲惨な事故に

巻き込まれなければならないのか、

心の整理がつきませんでした。

自分を責めることもありました。

 

しかし、時が戻る訳はなく、

あの日から被害者は帰ってきません。

被害者遺族様も我々従業員一同も、

被害者ドライバーのことを

哀傷しきっております。

 

もう2度と同じ思いは

したくありません。

 

関係各署の、皆様には、

本件事故の原因の特定・改善に

ご尽力いただき、

2度と同じ事が起こらないように、

世の中の人が公道を安心して走行

できるようにしていただきたいと

思います。

 

 

 

「かけがえのない存在でした」

 

<ご遺族様一同より弊社が

お預かりしたコメント>

 

事故から3か月以上が経ち、

ようやく父が救出されました。

 

道路陥没事故に巻き込まれるなんて、

想像すらしていない出来事でした。

 

落下した車内に取り残された父は、

心の強い人だったので、

恐怖や苦痛と戦って、

力尽きるまで生きて帰りたいと

思っていたはずです。

 

それを想うと体が震え、

胸が締め付けられる想いです。

 

体が大きく、何かと頼れる父でした。

少し頑固なところもありましたが、

いつも笑顔で、とても優しく

温厚な性格の父。

 

私たちにとって、

かけがえのない存在でした。

 

孫が生まれ愛情を注ぎ、

ひ孫が生まれ更に沢山の愛情を注ぎ、

これからの成長を

とても楽しみにしていました。

 

みんなが大好きな父が

突如として

居なくなってしまった事実を、

未だに信じることも、

受け止める事もできません。

 

まだまだ時間が必要です。

 

今は父の為に、

私たちが出来る事を精一杯やり、

前に進んで行かなければならないと

思っています。

 

以上

 

「従業員を守る事も使命であり責務」

 

最後になりますが、

本件事故によって、

被害者を失った

ご遺族様はもちろん、

弊社においても、

本件事故により

心身面・事業の継続面等

において甚大なる影響が

生じております。

 

私は被害者の名誉を守るのは

もちろんのこと、

現在働いて頂いている従業員を

守る事も使命であり責務だと

考えております。

 

これまでも、ご遺族様や弊社は、

報道機関の皆様に対し実名報道を

一切控えていただくよう、

強く要請しておりました。

 

しかし、遺憾ながら、

個人名や会社名を特定した、

あるいは特定しうるような報道がなされ、

それによってご遺族様等の

傷ついたお気持ちに

さらなる二次被害が生じること

となっております。

今後は、被害者遺族様及び

弊社において、

本件事故に関する発表や取材への

対応を行うことはございません。

被害者遺族様や弊社を

特定しうるような

報道をすることや、

当方らへの取材行為は

控えていただきますよう、

強くお願い申し上げます。

 

会社代表

 

被害者遺族様一同