もう10年以上も前の事、

実家に電話がかかってきた。

弟からだという。

弟は独立して既に家を出ている。

 

男「オレ!オレだよ!」

 

母「誰?」

 

男「〇〇だよ。」

 

母「えっ?声が違うけど、」

 

男「風邪をひいちゃって・・・」

 

母「そう、それで何で電話をしてきたの」

 

男「あのさぁ、浄水器を売るビジネスを

やっていて、損をしちゃって・・・・

困って会社のお金を

使いこんじゃったんだ!

バレたら困るから

お金を貸して欲しいんだ。

振り込んで欲しいんだけど・・」

 

母「そんなのダメよ。ちゃんと実家に

帰って来て、お父さんにも話をしなさい。」

 

男「時間がないんだよ!」

 

母「駄目よ!ちゃんと直接話さないと、

 ビタ一文も貸さないわよ!」

 

その日は、母親が、電話を切った。

そして数日後、またその疑惑の

弟だと名乗る男から電話があった。

 

 

男「オレ!オレだよ!」

 

母「誰?」

 

男「〇〇だよ。携帯の番号が

 変わったから・・・控えて」

 

「090ー〇〇〇ー〇〇〇〇」

 

母「まだ風邪が治らないの?

声がヘンね!」

 

男「うん、治らない。

それで、あの件、お父さんに

話してくれた?」

 

母「言ったけど、ちゃんと

直接、家まで来て話をしないと

ダメだって言ってたわよ。」

 

母「本当に、〇〇なの?

声がヘンね~!」

 

男「本当に、〇〇だよ!」

 

母「じゃあ、生年月日は?」

 

男「年〇月日生まれ」

 

母「じゃあ、勤めている会社は?」

 

男「〇〇〇会社」

 

母「じゃあ、大学は?」

 

男「〇〇〇大学」

 

母「じゃあ、お嫁さんの名前は?」

 

男「✖✖✖子!!」

 

ガッチャーン!!

 

(ここで電話が切れた。)

 

母が言うには、生年月日や

会社名や出た大学など、

すべて当たっていたそうだ。

 

だから、名簿屋か何かから、

データが流出したのだろう。

でも、さすがに、

お嫁さんの名前までは、

把握してなかったそうだ!

何かおかしいと思ったら、

絶対に本人しか知り得ない

ことを聞いてみるのも

良いかと思います!

下矢印下矢印

(例)

小学●年生の担任の名前

子供の頃好きだった戦隊ヒーロー

嫌いな食べ物

初めてのバイト先

中学の時に通っていた塾

部活動の顧問の名前

母親の実家の県と市

父親の実家から毎年、

送られてくる食べ物

※さすがにオレオレ詐欺師は、

ここまで調査はしてないでしょう。

おねがい星

 

でも、声がおかしいし、

弟の場合は、自分の事を、

 「オレ」ではなく、

 「僕」と言うので、

最初からおかしいと

思ったらしい。

 

 

ゲッソリ

でもね、声が全く

本人と同じだったら、

どうだろう?

まんまと騙されてしまった

かも知れない。

 

上差し 

今はAI技術が発達しているから、

本人の声が出せてしまうらしい。

 

例えば、この動画、

岸田総理が、その技術に

びっくりしている!

びっくり

 

こうやってAIで本人とまるで同じ

声で電話がかかってきたら・・・

多少、話がおかしい事があっても

絶対に本人だと騙されてしまう

かも知れない。

大切な事は、必ず電話ではなく、

本人に会って確かめるべきだ!

 

そして、電話だけでなく、

録音した音声を聞かされて、

「こんな事を言ってたよ!」

と提示されても、

これも、本人から、

直接話を聞くまでは、

信じない方が良いかも知れない。

本人そっくりにAIで加工が

出来るのだから・・・。

 

 

これもAI?!と思ったけど、

辿って行くとどうやら、

これは、声マネらしい。

そっくりですね。

 

さて、おさらいですが、

とにかく、

大事な事は、

会って話す事!!

それが、

●騙されない!

●こじらせない!

重要なポイントだと

思います。