❑文字通り『キラリと光る涼しい目』である。



今から半世紀以上前に、坂口は、赤影として一世風靡して『キラリと光る涼しい目』を、後世に遺したのである。





今でも、時々聴こえる赤影の音楽は容赦無く私を、遠い昔に誘う。


私は運良く、坂口と二人三脚の活動をおこない、キャスト、スタッフ、関係者の多くの人と交流を育む事が出来た。



特に坂口の、幼少期、成長期、デビュー後等、その当時をタイムスリップした様に、坂口自身から様々な話を伝え聞く事になる。


圧巻だったのは、赤影の撮影時の坂口自身の賭ける意気込みである。


■映画/続・てなもんや三度笠(1963)・悪漢と対峙する、坂口祐三郎(写真右)・藤田まこと(左)


■映画スターを約束された、彼の前に立ちはだかったのは、映画業界の終焉を呼ぶ、斜陽。




















『電気紙芝居』と揶揄された、テレビドラマにフィールドを移し、二番手、三番手に甘んじながら、初主役が初のカラーテレビ時代劇、赤影であった。



特撮撮影と言うと聴こえは、良いが、過酷でハードな日々を送る。

敵キャラの大ガマ、魔人ロボットの対決は、等身大の足を制作。






まさに命賭けの撮影に挑み続け、世の中に光を当てたい、映画スターを目指したいと言う、坂口自身の奮闘が画面を通して、多くの人々の心に伝播した。








後年、赤影を演じた事を誇りだったと語り、笑顔で語った事が忘れられない。


私は、彼の赤影の姿を伝える時、必ずこう伝える。





『今でも、正義と平和の為に画面の中で活躍している。』




 




❑またそれ以上に応援してくれた人の心に刻まれ、変わらぬ『キラリと光る涼しい目』で見つめている。






 ⭐赤影/東映公式You Tube第1話↓↓↓