❑『赤影』の放送がスタートした1967年。



当時、日本初のカラーテレビ時代劇として制作された『赤影』。




映画業界が斜陽に向かう中、カラーテレビ制作に活路を求めた東映が三洋電機をスポンサーにして、大ヒットした。





⭐坂口祐三郎は『時の人』として注目を浴びる事になる。




『赤影』の成功は、家電メーカーの放送局のコラボ企画を生み出し、松下電器(現Panasonic)、『水戸黄門』、TOSHIBA『サザエさん』と続くのだ。





そして、『赤影』の成功後、最も成功したコンテンツ『仮面ライダー』に到達、今尚、続くシリーズとなる。




昨今の若手スターの多くも、特撮シリーズから登場して、ドラマ、映画、CM等へ拡大していく。



当時、坂口に、現在のシステムに移行出来ないジレンマを尋ねた事がある。



『映画会社がテレビを格下に見て、相手にしなかったと言うのだ。』



実際、昔は映画会社が影響力、規模で圧倒していて、テレビ会社を無視した事で、コンテンツ不足の穴を埋める為、多くの海外ドラマが日本語吹き替え版として人気を博すのだ。


⭐皮肉に感じるのはコンテンツ不足のテレビが海外ドラマを多用した事で幼少期の私世代はテレビが魔法の箱へと生まれ変わり後年、映画単独興行よりもテレビメディアとのセット企画が主流となり現在迄続く。





『奥さまは魔女』『スパイ大作戦』『宇宙家族ロビンソン』『原潜シュービー号』『巨人の惑星』等である。





また、CM登用の事務所も現れ、自社のスターの発掘、制作を中心とした映画会社に他社のプロモーション等に自社の俳優を活用すると言う根本的なノウハウも無い事が致命傷になったのかも知れない。




⭐もしも当時の映画会社に柔軟性があれば、今のテレビ業界も変わっていた様な気がする。

 テレビ世代の私が思うのは、切磋琢磨する関係者の苦労である。


おそらく、転換出来無いと見れば手放す様な、荒っぽい時代だったのかも知れない。


カラーテレビが登場して日本の隅々迄、行き渡るのに10年。

1970年代後半頃カラーテレビが完全定着する。

今、こうしてノスタルジック気分になりながらも、坂口祐三郎の赤影、その他作品郡の影響を受け、現在の自分が存在している事を誇らしく思う。


 







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