文化圏でわけると、
人口・国土も世界の中では小さいのに
1つの文化圏でわけられるほどだ。
その日本の国民性。
よくも悪くもいろいろなところで特殊な文化を形成する。
国民性のちがいを反映した有名なジョークがある。
そこにわかりやすく国民性が開示されている。
船がいよいよ沈没する。
海に飛び込まなければ死んでしまう。
そんなときに各国の乗船客に海に飛び込ませるためにいう台詞が以下。
アメリカ人「飛び込んだらヒーローになれますよ」
イギリス人 「紳士なら勇敢に飛び込めるはずですよ」
ドイツ人 「飛び込むのがルールですよ」
日本人「みんなもう飛び込みましたよ」
ここで分かるのが
日本人がいかに周囲の目を気にして行動しているかという事。
世界の中でもハイコンテキスト文化ともいわれれるほど
阿吽の呼吸で周囲の空気を読み取り
意図を理解すると同時に、
その空気を読みすぎてしまうことが
行動を制御する機能にもなりうるということ。
「周りがどうみるか?」
「周りがどうしているのか?」
これこそが日本でイノベーションが起きない
1つ理由ともなっているのではないかと感じる部分もある。
高度成長期には、
この空気を読む感覚が功をせいし、
一丸となって団結力をもたらし進んできた。
誰もが進むべき道が明確でそれをめざせばいい。
そんな時代であれば
凄まじいパワーを感じる国民性。
でも今となってはどうなのだろう。
個々が自分の頭で考え、
自分の意見をもつことが大事になってきているといわれる今、
空気を読む事が阻害要素になっていることが多く思われる。
「人と違う事は悪なのではなく、すばらしいこと」
そんなことが当たり前となる空気感を創りだす必要があるのかもしれない。
