とはいえ、収益をあげているところはわずかだという。
収益をあげにくい理由は
・ネットスーパー自体の利用者の母集団
リアル店舗とネットショップの間というポジショニング。
このハザマで、子育て世代や忙しい人にとっては、
店舗にいくことなく
食材がとどくというのはかなりのメリット。
しかし、
「実際にお店にいって買い物をしたい」
「前もって買うのであればネットショップで」
そんな声もある中、
利便性もありながらも、
本来の買い物の楽しみがうまく伝わっていないのではないかと思う。
ネットスーパーの配送をどう行うか?
それによってオペレーションが変化する。
配送方法は主に2つの形態がある。
ひとつが「店舗配送型」でもうひとつが「センター配送型」
・店舗配送型の特徴
ランニングコストがかかる。
オーダーされた商品は、おもに店舗スタッフにより
ピックアップされ、配送ルートにのる。
在庫リスクは店舗と同様の商品を扱うために少なかったり、
ネットスーパーの商品と価格が同様で、
機会損失が少ないが
毎回毎回店舗商品をネットスーパーと連動させていかないといけないということが生じる。
・センター配送型の特徴
まずは、センターをつくるための初期投資が必要になる。
初期投資がかさむ部分、広域エリア展開の店舗では
なかなか難しく、ドミナント展開を行っている
資本力のある企業が採用する例になる。
また、各店舗と商品を同様にすることが難しいので
品揃えを限定する場合があり、店舗販促等とのシナジー効果が期待できない。
とはいえ、オーダーされた商品は専門スタッフがピックアップするために
ランニングコストは店舗配送型からいうと縮小される。
と同時に、在庫を独自でもつことによって、
在庫リスクを単独でかかえることになる。
この2つの方法を
うまく取り合わせたオペレーション方法ができないのか…
また黒字化するにはどうしたらいいのか?
各企業が課題なのだと感じる。

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