中2になり、アミは中1の頃は幽霊部員だったテニス部へ顔を出すようになりました。
というのも、中2になってから仲良くなった友達がテニス部に多く入っていたからです。
テニス部は、ウォーミングアップを行うときは、体育館を使っていました。
そこでは、バトミントン部やバレー部、そしてバスケ部がトレーニングをしていました。
アミたちテニス部は、代々バスケ部とつるむとゆう例がありました。アミたちの先輩も、かなりの確立で、バスケ部に恋をしていたり、彼氏を作ったりしていました。
バスケ部はテニス部を意識していたし、テニス部もバスケ部を意識していました。
そんな中、そのとき一番仲の良かったナオが、バスケ部の一人に恋をしました。ナオにつれられ、アミもよくその人の近くに行かされました。ナオとその人はなんとなくいい感じで、アミもうまくいくといいなと思っていました。その人は3年生の先輩で、副部長をしていました。そして、部長ともとても仲良くしていました。
二人は部活以外でもよくつるんでいて、自然とナオとアミとその二人はよく遊ぶようになりました。
部活が終わったあとクレープを食べに行ったり、お互いの試合を応援しに行ったりしていました。
部長はちょっと悪っぽい少年といった感じで、イジワルなことばかり言う反面、本当の優しさがさりげなく出せる人でした。部長には他校にずっと付き合っている彼女がいるという噂がありました。しかし、副部長も言い出さないので、誰も聞くことのないまま、その噂は流れていました。
ある日、ナオを待っていると部長が来ました。
部長はアミの隣に来て言いました。
「さっき、U(部員)が彼女といちゃついてたの見ちった。いいなぁ、両思いは」
「何言ってるんですか!!Kさん(部長)だって・・彼女いるんでしょ??」
このとき初めて、アミは部長に聞きました。
「別れた」
部長はぼそっと言いました。
「ふられた」
少し悲しそうに笑う部長に、アミはなぜか胸をしめつけられていました。
「だいぶ前だけどな。そんな顔すんなよ」
部長はアミの頭を軽くたたいて言いました。
「まだ、彼女さんのこと、好きですか・・・?」
沈黙があってから、部長は言いました。
「もう、ふっきった」
アミは、Sくんを思う自分の気持ちと部長の気持ちを重ねていました。
そしてアミはぽつぽつと、その気持ちを部長に打ち明けました。
部長は言いました。
「時間が解決してくれるんだろうな。・・・アミは、先に進みたいか?」
アミは考えて「それは、進めるなら、進みたいです。」
すると、部長は言いました。
「俺が、忘れさせてやろうか?」
「え?」
「俺と付き合ったら忘れられるかもよ」
切ない顔で笑った部長の目を見たら、本当に先に進める、そんな気がして、アミはうなずいていました。
この人なら、アミの中身を見て、ちゃんと一緒に進んでくれる、そんな気がしたんです。