新年度に入ってはや二週間が過ぎました。
新しく担当することになった子どもたちと親交を深め、新入園児さんとのバトルの日々、
そんな夢中な日々ですが、心の底にぽっかり穴が‥。
ちょっと寂しいのが、昨年度担当した子どもたちとなかなか会えないこと。
4歳児クラスのお部屋は廊下の突き当たりにありまして、
「通りかかる」ということもないので、
園庭で遊ぶ時間がたまたま一緒になったりとか、そんな機会でもないと
めったにあの子たちに会う事ができません。
この間も園庭で一緒になると「ごくせんせ~~~!!」と呼んでくれて、
「鬼ごっこしよう~!」と誘ってくれたり、とお~ってもかわいいんだけど、
私は現担当の2歳児を見とかないといけないって、まだよくわからないんだろうねえ。
やがて4歳児さんたちは集合がかかり、全員園庭の隅へ。
何やら説明を受けています。
どうも、お野菜の種を植える様です。
ちょっと泣きべそをかいている新入園児の手を引いて、
「お兄ちゃんお姉ちゃんが何かしているよ。見に行ってみようか。」と言って、
口実を作って彼らの傍へ‥‥。
みんなそれぞれ手に黒いポットを持って土を入れています。
何人かが私に気付いて、
「トマト植えるの!」 「マメ植えるの!」 と教えてくれます。
そこへ風が吹いて桜吹雪。
「ごくせんせ~、お花落ちた。」と、4歳児クラスで一番小さいあずきちゃんが言います。
「そうね。桜散ってるね。きれいね。」と私が答えると、
「せんせい、 何で桜終わってしまうの?」
そう言ったあずきちゃんの無垢な顔がとても美しく、2週間前よりもとってもお姉さんに見えました。
「ホタルの墓」みたいなちょっと悲しげな質問にどう答えてあげたらいいのでしょう。
「‥あのね、桜はね、お花が散って葉っぱが出てくるの。」
首をかしげているあずきちゃん。たぶん、去年の事なんて覚えていない。
「ここ、見てごらん。お花が散って、葉っぱが出て来てるでしょう。順番こなの。」
あずきちゃんは美しい顔のままじっと私を見つめている。
彼女はまだつぼみ。やがてきれいな花を咲かせ‥‥
いつか私のようになってしまうの~~~~
いえいえその前に、その手に握った種をしっかりと育ててください。
散りゆくものは、後に残すものに愛を注いで消えてゆく。
あなたも、あなたが受け取ったものを後に続くものにしっかりと伝えていってくださいね。
愛してるよ
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