慢性持続性知覚性性姿勢誘発めまいについて | めまい診療 

慢性持続性知覚性性姿勢誘発めまいについて

慢性持続性知覚性性姿勢誘発めまいについて

明日取材ががあるのでまとめてみました。

 

 

本疾患は従来のPPV,CSD、VV(visual vertigo),motion space discomfortなどとよばれていたいくつかの疾患概念を統一する形で国際平衡学会であるバラニー学会で診断基準がまとめられたものです。

慢性めまいとは一般に三ヶ月以上つづくめまいのことである。

 

ドイツの統計では本疾患のもととなったPPV(恐怖性姿勢めまい症)は外来めまい患者のうちBPPVについておおいものとしてブラントらによって報告されている。

 

日本で外来における本疾患の割合を検討した新潟大学のデータでは、外来の慢性めまいに占める本疾患の割合は最も多く39%であり心因性めまい(18%)よりも多かったとされている。

 

本疾患と診断されることで本邦では従来めまい症と言われていた患者に対してPPPDに対する確立された治療法としての抗うつ薬、リハビリテーション、認知行動療法を提供できるという点で意義がある。

診断においては検査所見は重要では無く、症状を問診することで診断する。

慢性のめまいであることそして誘発因子があることが特徴である。

鑑別として前庭障害代償不全、両側前庭障害などがある。

本疾患には通常先行するめまい疾患、前庭疾患がある。

 

受診傾向については本疾患がNHKでとりあげられてから最近患者数が増加した。

数年に一回本疾患がテレビで取り上げられることがあり、そのたびに受診患者が増加する。