その中心にはシンシアの笑顔があって、シンシアの笑顔を見るたびに、勇者の胸は、ハッとさせられる。

 

それが恋であるという自覚はまだなくて、恋であるかもしれないという予感だけが、勇者の胸に渦巻いている。

 

そんな青春時代………は、突然に終わりを迎える。