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ここには何も書かれていない

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雨が好きだ

風が好きだ

夜が好きだ

いつも何かに抱かれていたい

雨が降っている

風が吹いている

夜が更けてくる

この世に溢れるすべてのものへ

目深に傘を握りしめ

それでも君に会いに行こう

 

ところで

例えば僕が存在していなければ

きっとそれだけで甦る命があるのだから

言い換えればつまり

僕はたぶん一人じゃない

死んだ虫の鳴き声が

過ぎた日の木々のざわめきが

そっと背中を押すように

魂を豊かに肯定してくれる

言葉にすることを止(や)め

気付かないフリをしているけれど

それはただの照れ隠し

大地がひび割れるように

荒波が押し寄せるように

優しく雄々しく

繋いだ手は柔らかく

血を流す痛みを知り

あるべき姿形に迷い

泣きながら汚れながら

どうにかこうにか生きてきた

 

もしもそれができるなら

声に出して言ってみる

僕は

君が

好きだ