Glowfly -7ページ目

ねぇ

ねぇ
苦しいですか

悲しいですか

悔しいですか


もしそうなら
それは自分が
大切だからです

自分のこと好きだから
向き合えるから

苦しいです
悲しいです
悔しいです


世界で一番自分が大事です


報われない思いは
たくさんあります
結局は私の話も全て
結果論です


それを憎むのはやめましょう

私はただ

司法試験合格を目指して頑張る浪人生の努力も

麻薬を断ち切ろうと頑張るヤク中野郎の努力も

同じ努力だと思います


今より良くなりたい
それだけだから


生きるためには努力が必要です

生きてるだけでも努力が必要です


あなたの努力も
あの人の努力も
重さは量れないけど

全部一緒ですから


だから
悲しまなくていいです

あるべき

私は色んな私にそれぞれ名前をつけて使い分けながら生きるのではなく

すべての私を私として認め
他人からも受け入れられるよう努力すべきだ

使い分ける事は有りふれた事であって たくさんの世界で 大人として振る舞うのであれば それは当たり前だけど

何かわからない何かになりたい私は 今の全部の力や経験を総動員して作りたいから

綺麗じゃない心で
綺麗な言葉を吐くのは簡単で

けど全部が私ならば
作りたいものは決して
善良なものとは限らない


そこに私が何かを隠したいとそう思う心はいらない


みんなに向かって叫べば良い

だめ

怖いとか辛いとか苦しいとか消えたいとか

もう簡単に言っちゃだめなんだよ



いなくなる

幸せってなにか

幸せってなにか。

愛する人に愛されること。

愛する人を愛すこと。

信じることができること。


不幸ってなにか。

大切な人に嘘をつくこと。

自分の心に嘘をつくこと。

大丈夫と無理して笑うこと。

それが最善だと思ってしまうこと。


悲しいってなにか。

ほしいと言えなかった時。

分かり合えなかった時。

喉の奥が重くて熱くて 溢れだしそうなそれをこらえる時。

ただのすれ違いを許せなかった時。

それを、自分の弱さのせいにしてやり過ごすこと。


苦しいって何なにか。

自分がなくなること。

それでも必死に、何かにしがみついて生きること。

これで良いと良い聞かすこと。


お父さんに聞きたいこと。

私のどこが好きか。

私のどこがダメか。


お母さんに聞きたいこと。

お父さんと結婚して幸せか。

お母さんの幸せってなにか。


痛みを抱えて歩けるほど強くなかった。

寂しいって感情を覚えるのはもっと後のこと。

過去になっていく日々の中で、色々な物を探しながら、色々なものを失くした。


なんとか拾い集めた石ころをみんなに見せてあげられるほど狭い世界じゃ満足出来なかったし、

”全然良いじゃない。貴方は貴方なんだから”

なんて気遣いの言葉を聞くことだけはどうしても避けたくて。


自分の価値を誰かに決めて欲しがるくせに、つけられた値に憤慨しては

『欲しかったのはこんなんじゃない』とビリビリに破ってゴミ箱に捨てた。


そんなふうにして私たちは、大人になってしまう

少なくとも私はそうだ。


10年前にはもう、描く未来が易々と手に入らない事に薄々気が付いていたし

5年前にはすでに、目に見えない何かに置いていかれまいと、ただ必死にしがみつく自分がいた。


なぜ理想を手に入れることが容易くないか、とか

私が置いていかれたくなかった本当の理由、なんかは

今になってもぜんぜんわからないけど。


いきなり閉ざされたドアに、まったく別の所からやってきたと思われる可能性さえ感じてしまった私は

『もう置いていかれてもいい』 と 静かに思った。


私は、生きてきた17年間の自分を一度放棄した。

全然予測不可能な出来事だったのになぜか

こうなると知っていたような気がした。


そして同じように、こうなることを知っていたかのように家の電話が鳴り

家の電話なんて何年も使わなかった私が、受話器を取った。

私しかいない家にかかってきたのは、私あての電話で

まるで決まっていたセリフを言うかのように落ち着いた会話をした。


放棄してしばらくは、辛くはなかった。

ただただ抜け殻のように、黙って息をした。

食べることも寝ることも、必要なかった。


仕方なくなんてなかった。

わたしはあの日、自分から自分を捨てたんだよ。


6.28

あの日は、もうとても暑かったね。

私は紺色のポロシャツに白のスカートをはいていた。

そんな日だって言うのに君は

制服じゃない私に”かわいいね”と言った。

コンクリートがジリジリ焼けるような真っ直ぐの道の端にある、わずかな日陰を歩いた。

私の薄ピンクの日傘を君が差してくれた。

この道の先に続く場所が一体どんなところなのか想像もつかなくて

ゆらゆらする外気に飲まれそうになりながらも

自分の足で歩いたんだ。