分子栄養学:ビタミンCってすごい(4)ーコラーゲンの形成ー | 鍼灸師 amicaのブログ

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鍼灸師のamicaです。今までは海外を巡る鍼灸師でしたが、今は日本で海外の人にも鍼灸の良さを知ってもらいたいと野望を持って、治療に励んでます。

鍼灸師のamicaです。

今更ですが、最近「メルカリ」デビューしました。

いらないものを捨てる勇気!そして、ゴミにするのではなく、誰かの手に渡ることで、「もったいない」精神が満たされる!というので挑戦!!!

1週間で6つものを出品。そのうちなんと4つは売れた!!!!!キラキラ

(そして手数料+送料+梱包材費。。意外とかかるのにびっくりしています)


さて、このところ私の中での大流行り中のビタミンC!

前回の抗酸化作用だけでなくまだまだあるあるビタミンCの作用。

なぜビタミンCが私たちの体に必要なのか!

そして、今日はビタミンCとコラーゲンの関係についてのお話。

 

「コラーゲン」

「コラーゲン」と聞くと、キラキラ「美肌」「肌のハリ」キラキラという言葉が浮かんでくる女子の方は多いのではないでしょうか?

 

あれ、そもそも「コラーゲン」って、どんな物質でしょうか?

 

今こそ全ての日本国民に問います。どのようなメカニズムで身体に効果もたらしているかとか、身体のどの部分に存在するかも知らずに、やれ「コラーゲンってお肌にいいんでしょ!?」だとか、「お肌のためにコラーゲン飲んでいるの〜」などと言っている日本人のなんと多いことか。。。(と、チコちゃんに叱られる風に。)ハッ

 

さて、実は、私も「コラーゲン」ってなんなのかわかっていませんでした。

 

コラーゲンはタンパク質

コラーゲンはタンパク質の1種。人間の身体を作っているタンパク質のうち、約30%がコラーゲンなんだそうです。

 

体内のコラーゲンの分布は、

 皮膚   約40%(肌の70%はコラーゲンなんだそう)

 骨や軟骨 約10〜20%

他にも血管や内臓など全身に広く分布しています。

 

コラーゲンの役割

コラーゲンは細胞同士を結び付ける役割をになっていて、骨、軟骨、皮膚、内臓の内側に存在している支持組織と呼ばれる組織に存在して、身体の内側から他の組織を支え、細胞や組織を結び付け、外との境界を作るという大切な働きを持っています。

 

実は、ひとくくりでコラーゲンと言っても、実は体内に29種類の違うタイプのコラーゲンが存在していることが確認されているそうです。(発見された順にI型、Ⅱ型、・・・・と名前がついているそうな)

  • I型コラーゲン
    ・・皮膚や骨、腱に多く、身体を支える柱のような働き
  • Ⅱ型コラーゲン
    ・・軟骨に多く含まれ、水分を溜め込み関節を守るクッションのような働き

  ・・・(などなど)

 

●美肌効果

 コラーゲンは肌を支える力があるので、逆にコラーゲンがないと、それぞれの細胞が支えられません。しかし、残念ながら、このコラーゲン、加齢ととも減少し、35歳くらいからガクッと減るそうです。なので、「肌の弾力がなくなった」「たるみが出てきた」といったお肌の悩みが出てきてしまうんですね。

 

●関節痛を改善する効果

 関節痛は骨と骨の間でクッションの役割をしている軟骨がすり減ることで起こります。この軟骨の約50%はコラーゲン。コラーゲンを積極的にとると軟骨そのものの新陳代謝を活発にして、軟骨のクッション力をアップさせることで、関節痛を緩和します。

 

●骨を丈夫にする

 骨は

  80% ・・ カルシウムやリンなどのミネラル

  20% ・・ コラーゲンなどのタンパク質

 でできています。

 近年の研究では、加齢と共にコラーゲン繊維が古くなり、カルシウムやリンなどの骨の成分がコラーゲンにくっつかなくなることで、骨が脆くなり骨粗しょう症につながることがわかってきているそうです。

 

ということで、まだまだ他にもたくさーんの役割を持つ身体に大切なコラーゲン。

さて、コラーゲンを減らさないようにするにはどうすれば良いのでしょう?

コラーゲンを補うには

年齢によるコラーゲンの減少は、残念ながら防げないので、コラーゲンを含んだ食べ物とかサプリメントで補うことはできます!

 

そこで、

♪テレッ テッテッテッテテレレッ テッテッテッテテレッテッテテ テテテテテッテッテ〜♪.

ニコニコニコ(3分クッキング風)ニコニコニコ

 

「コラーゲンを作ろ〜」:

(主な材料)

  良質なアミノ酸

  ビタミンC

  鉄

 

  

1)アミノ酸

 

コラーゲンを補うためには、サプリメントや食品などから”コラーゲンたーっぷり”のものがいいと思って、食べちゃいますよね。でも実は、コラーゲンを直接摂取しても、コラーゲンとして身体に吸収されるわけではなく、いちどアミノ酸に分解されてから吸収されます。

 

先ほども言いましたが、コラーゲンは実はタンパク質!

タンパク質は様々なアミノ酸の組み合わせです。そのため、良質の「アミノ酸」をとることが重要なのです。(アミノ酸の話になると、また話がながーくなってしまうので。またいつか。。。)


タンパク質を構成するアミノ酸の種類は20種類。組み合わせの種類は星数ほど(いや、それよりは少ないかも。。)。星流れ星

どのアミノ酸がどのように繋がるかによって、コラーゲンと言っても、XX型コラーゲンといったように、コラーゲンの種類も変わったりします。

 

ということで、コラーゲンを補うためには、コラーゲンの構成成分である「アミノ酸」の摂取量を増やすことが大事です。そして、「アミノ酸をとる」=「タンパク質をとる」ってことです。

 

むかーし、小学校か中学校で、アミノ酸には体内で作れない「必須アミノ酸」と、体内で合成することができる「非必須アミノ酸」というものがあったの覚えてますか?身体の中で作れない必須アミノ酸が多く含まれている「動物性タンパク質」をとってあげると良いので、肉・魚・卵・牛乳などからしっかり摂取していきたいですね。

 

2)ビタミンC+鉄

 

そして、今日の「主役」だったはずなのに、いつの間にか脇役になってしまっている「ビタミンC」さんがここで登場! 。というか、今回は「鉄」ちゃんと、ペアで力をはっきしてくれます。

 

複数のアミノ酸が手をつなぎ合ってコーラゲンとなるのですが、この手をつなぐ段階(生成)で必要な酵素があります。この酵素が働くために「ビタミンC」と「鉄」が必要なのです。

 

<壊血病って知ってますか?>

ビタミンCの摂取をしっかりしてコラーゲンがしっかり緻密に作られると、体の結合組織がしっかりとしてきます。皮膚や粘膜も強くなり、肌がプリプリのハリの肌を保てたり、傷痕や手術の治りがよくなったりします。また、粘膜組織もしっかりするので、風邪などのウィルスの侵入のガードも固くなります!

しかし、ビタミンCが欠乏した状態が続くと、毛細血管の結合組織が弱くなったりしてしまい、血管が脆くなり、出血するようになる病気です。これが、壊血病!

現代の食生活では、壊血病になるほどビタミンC欠乏を起こすのはなかなか難しいのですが、それでも偏った食生活をしていると、起きてしまうかもしれませんよー。

 

 

ビタミンCの登場が最後の最後でしたが、こんな大事なコラーゲンの合成に必ず必要なビタミンCさん。重要なのです!

 

続きはまた。

 
⭐️ 美容鍼灸にトライしたことはありますか?
 
ここ10年くらいの間で、鍼灸治療での美容へアプローチがかなり注目されていますねー。多くの鍼灸院で美容鍼灸を提供されていてどこへ行っていいのか迷ってしまうくらいです。
 
大雑把にですが、鍼灸治療が美容にきく理由は、鍼で顔を刺激することによって・・
1)コラーゲンやエラスチンの産生を促す
2)皮膚への血流改善
3)筋肉の緊張の改善
の効果が期待できると言われています。
 
1)のメカニズムは、顔の皮膚(表皮から真皮)への鍼の刺激により、微細な傷をつけ、その傷が修復する時に、細胞を活性化し、ターンオーバの正常化、そしてコラーゲンやエラスチンの産生を促進し「肌のハリ」を取り戻すとなります。
 
ぜひぜひ、美容鍼灸にトライしてみてくださいね。