かぐや姫の物語 を観た。

ジブリ映画だ。


私はジブリ映画を観ると、

生きることの根源に立ち返ることができて

恋する気持ちを思い出すこともできて、

自分を整えることができるので、

定期的に観ている。


かぐや姫の物語も、

ジブリ映画らしいな、と思う内容のもので

さいごには涙したし、面白かった。

衝撃だったのは、

美しい高貴の姫と噂されるかぐや姫に

高貴の身分の男性が何人もおしかけるが、

みんなかぐや姫の顔も知らず、性格も知らず

ただ噂だけでプロポーズしているということ。

それもものすごく本気で求婚していて、

中にはかぐや姫の要求に応えるため、

誤っていのちを落とす人もいる。


そんな世の中に比べると、

現代は相手の顔もなにも知らずに

好きになったり、結婚することは

起こらないし、

実際、顔も見て知ってる人に恋をしたならば

それは疑いようもない恋心だと思う。


顔の見えない恋心は、

わからないからこそ、刺激され

燃え上がる部分もあるのかもしれない。

対して、

顔も、性格やら条件やら

情報が多すぎると、

せっかくの恋心がくもって自分でも

わかりにくくなったりするのかもしれない。


平安時代のようにとはいかないが、

恋心を確かめる時、

いろんな情報をあえてシャットアウトして

自分の心に聞いてみたら、

真実の自分の気持ちに気づくことが

できるのかもしれない。