インナーチャイルドという言葉は知っていた。

その子は大人になってからも、

人生につまづいたときや、

困難があった時に、

小さい頃の、傷ついた経験が、

大人の今にも影響していることを

気づかさせてくれる。

インナーチャイルドはいちど向き合って終わり

ということはなく、

インナーチャイルドを癒していくことは

一生の作業であると、教わった。


私自身なんどもそれと向き合ったことは

あるので、

どちらかというと今は、なりたい未来を

想像するほうに向かっていたけれど

やるべきことは逆向きだった。


私は喋るのが苦手で、

安心できる人と対話するのは好きだけれど、

自分ひとりで多数に向けて話す、

というのが苦手だ。

何を思われるか、とかの

気がかりを超えたなにかがあって

とにかくできないのだ。

人目にさらされるのは、ある程度大丈夫なのに

喋ること、が苦手なのだ。


インスタライブでひとりで喋っている人は

いっぱいいるが、

私は絵を描くインスタライブはしたことが

あるけれど、

ひとことも喋ってライブしたことがない。

これはちょっとおかしいことで、

その原因は、やはり幼いころに

傷ついた自分にあるのだった。


思いのまま、お話してみたいけれど

それができない。


苦手なことをあえてやる、

怖いはGO!などの

苦手を克服するのを応援する言葉もあるが、

それでエイヤー!とできることともまた違う。


それは、小さい頃、

自由にお話したかったのに

自発的に出てきた、なんてことない言葉さえ

親によって止められ続け、

もう思ったことを話すことは

やめようと決めた、

小さい頃の自分と対話しにいくしかないことが

わかった。


それは、とても心の隅でわかっていても

やりたくない、めんどくさいことだった。


小さい自分が心を開くのに

時間がかかるだろうし、

やっても成果がでるとはわからない。


でもやるしかないので、

毎日語りかけることに決めて、

やってみることにした。