扉がゆっくりと開いた。
そこには見覚えのある魔物が立っていた。
オグラ。
とうとう正体をつきとめた…
お前の実力を見せてもらおうか。
とりあえず、様子をみることにしよう。
まだオグラは『魔物』らしい行動はない。
噂は嘘だったのか…
そんな考えが頭に浮かぶ。
くだらない学校生活の話をしてダラダラ過ごす。
何気ない日常だ。
ふと、何か黒いモノがベッドの下から見えた。
奴は俺の視線を感じたのか、すかさず足で奥に押し込む。
触れてはならない何かが俺をひき止める。
べーは気づいてすらいない。
『もうここはすでに奴の領域だ』と悟った。
俺は自然に帰る雰囲気を作る。
だが何も無しに帰るわけにはいかない。
べーにサインをおくる。
素早くOKのアイズ。
べーの手癖の悪さがここで発揮される。
棚の上にあったポケモンのふりかけを5袋くらいポケットに押し込む。
あの速さはGメンにも見切れない疾風の速さ。
とりあえず今日は勝った。
噂も大したコトじゃなかった。
俺は安心した。
玄関を出て別れを告げる。
奴は気づいていない。
細い道をべーと歩く。
軽くハイタッチ。
勝った。
いや勝ったはずだった…
続く。