ハナシマは倒れた。


脱落者2名。


残るは俺、ヒロシ、べー。


そして奴。


ヒロシは脅威的なスピードでダーツを撃ち込む。


べーはそれに対応してダーツを拾う。


これぞ阿吽の呼吸なり。


俺はすかさずパンイチのハナシマに服を着させる。


俺の心のスイッチがオンになる。


奴の怒りは最高潮。


吠えた。


だがヒロシも吠えた。


そして
銃口はヒロシに向けられたと思われた…。


狙われたのはヒロシではなくべーだった。


奴には的確な状況判断に加え、適応力があった。


ヒロシの手が止まる。


べーの肩を黄色い閃光が一発、また一発と撃ち抜く。


俺はありったけのダーツを集めた。


べーは手に持っていた一本のダーツを握った。


閃光の嵐の中べーは直接壁にダーツを刺した。


タッチダウン。


壁に刺さったダーツを握りながらべーは倒れた。


そして最後にべーはポケットから何かを取り出した…


…ポケモンふりかけ。


べーの小さいガッツポーズ。


脱落者3名。


だが確かに掴んだべーの小さな勝利。


俺は吠えた。


奴は動揺を隠せきれていない。


勝利に一歩近づいた。


続く。



























奴は銃をしまった。


緊張につつまれた沈黙…


俺の心臓が2回目の脈を打った瞬間、
その沈黙は破られた。


動かざること雷の如し。


奴はもうハナシマの目の前にいた。


抵抗する隙すらない。


マウントをとられた。


ハナシマの装備品がとられる。


パンイチ。


もう一度言う。
パンイチ。


奴はハナシマを離す。


ハナシマの服が宙に舞う。


俺はそれに目がいった…


…ガチャ


裸の状態のハナシマを黄色い閃光が襲う。


地獄だ。


俺はただの傍観者だった。


さすがのハナシマでも限界だ…。


もうやめてくれ…


…?


何かが壁に刺さった。


…ダーツ。


ヒロシが動き始めた。


続く。





…。


圧倒的だった。


奴の力は。


中学でも名の売れているマツイが、あっという間にやられた。


俺らのモチベーションは下がるかと思われた。


だが、そう思い違えたのは俺だけだった。


逆にこいつらの『好奇心』と言う名の単純な導火線に火をつけた。


これは負けられない…


そう感じた。


べーはもう動き始めていた。


ダーツの回収。


以前より格段と速くなっている…


その速さ、まさに神技。


べーにしか出来ない技だった。


そして、ダーツがハナシマの手に渡る。


もはやフリだ。


投げろと言ってるみたいなものだ。


あらゆる修羅場を乗り越えてきた、いじられキャラのハナシマはやらないわけがない。


俺とヒロシが同時にサインを送る。


『好奇心』だけが俺らを動かす。


ハナシマの1投目。


大きく的を外してミスショットコレクションの仲間入り。


と同時にハナシマの身体に黄色い閃光が走る。


ハナシマは打たれ強い。


そう、過酷ないじりを耐えてきたから…


2投目。


奴の真横を通り、ミスショットコレクションに仲間入り。


奴の装填の手が止まった。


銃をしまった。


!?。


続く。