4日目の朝、アルザス2件目の訪問はドメーヌ・ジョセフ・シャルクへ
素晴らしいアルザスのワイン生産者と巡り合えた訪問でした
まず、アルザスの場所の確認です
アルザスは、フランス北東部、ドイツとの国境近くにあり、西側には縦にヴォージュ山脈、東側には縦にライン川が流れており、その2つの間挟まれた所で、北はストラスブールから南のミュルーズまで約100kmにわたって連なるエリアにぶどう畑があります
コルマールのホテルを発ち、ストラスブールに向かってドメーヌ・ジョセフ・シャルクのあるヴォルクスハイムまで北上する途中、左手にはヴォージュ山脈東側の底部丘陵地にぶどう畑が続いており、時々、点々と村の集落がありました
車内から映した写真の為、あまりきれいに撮れてませんが、このような景色です
山脈というともっと標高が高いイメージをもってましたが、意外にその高さも幅があるようで低いところで400m、高いところで1400m位だとのことです
木骨つくりの建物があり、ドイツ文化も感じらる街並みの中、ジョセフ・シャルクはありました
早速、畑を案内していただきました 雲一つない真っ青な空
強い日差し
緩やかな丘に乾いた風が流れます
1m位の間隔で整然と植えられているぶどうの樹
仕立ては少し高めにされているとのことです
そのことにより湿気にも対処でき、2015、2016年、他の産地でベト病による収量減が多かったのに対して被害が少なかったそうです
訪問時の気温は30度を超えてたかと思いますが、湿度が低いので不快感はありませんでした
とは言え、6月15日の時点で、既にこの陽ざしと暑さ
日中の畑仕事は体にこたえるので、畑仕事は早朝にされるとおしゃてました
しっかりとしたぶどうの実と葉は健康そのもの
ビオの土壌はふかふか
表面が乾いている分、地中深くへ養分を求めて根を張るのでしょう
植え替え中 2年目のぶどうの樹 沢山の陽ざしを浴びキラキラと輝いているぶどうの葉
ステンレスタンクから4300リットルから4500リットルの樽フードルを使って醸造されるようになったそうです
醸造施設を案内したいただいた後、試飲させていただきました
① クレマン・ダルザス シャルドネ
フレッシュでエレガント
肩肘張らずに気軽に様々なシチュエーションで楽しめるクレマンだと思いました
② クレマン・ダルザス ブリュット ピノ・グリ、オーセロワ、ピノ・ブラン、リースリング
洋梨の香りが優しく癒してくれるクレマン
とても飲みやすく色々な方に愛されるのではと思います
③ クレマン・ダルザス ロゼ PN 100%
セニエ方法ではなく、直ぐに絞って自然についた色とのこと
食前酒から食中酒まで楽しめます
サーモンを使ったお料理や中華料理との相性も良さそう
④ ミュスカ 2015
フローラル、青りんご、オイリーさを感じ、キリッと冷やしていただくといいと思いました
⑤ ピノ・グリ 2015
3つの区画によるぶどうから造られたワインとのこと
熟したフルーツ、スモーキー、スパイシーさを感じ、ふくらみ、厚み、オイリーさもあります
⑥ ピノ・グリ クロ・サンマテール(畑名) 2016
クロ・サンマテールは石灰土壌で北向きの畑だそうです
⑤のピノ・グリに比べるとより厚み、オイリーさが加わり、口に含んだ瞬間は甘味を感じたのですが、その後、伸びのある酸が後から追いかけてきて、とてもバランスがいいと思いました
⑦ リースリング ヴォルクスハイム 2015
リースリングの特徴である酸がしっかりとして、また、ミネラルもあり、バランス良くまとまってると思いました
⑧ リースリング アルテンベルグ・ド・ヴォルクスハイム 2014 GC
伸びのある酸、後味に若干の苦味、長い余韻
はちみつ、ペトロール、白い花、白胡椒、スパイシー、オイリー…
やはりグラン・クリュともなると、香りや味わいの要素、複雑性が増します
⑨ リースリング アルテンベルグ・ド・ヴォルクスハイム 2011 GC
⑧に加え、キラキラ輝くゴールド色から酸の高さが伺えました
⑩ リースリング アルテンベルグ・ド・ヴォルクスハイム 2000 GC
暑かった2000年は、より力強い酸が特徴とのこと
スパイス香には白胡椒の他クミンのような香りも加わりました
⑪
⑫ ゲヴュルツトラミネール キュヴェ・マノン 2016
この香りに魅了される女性は多いのではないでしょうか
バラ、紅茶、ジンジャー…とても華やかな香りです
⑬ ゲヴュルツトラミネール ヴァンダンジュ・タルディヴ 2015
貴腐菌がついたぶどうによって造られた甘口ワイン
カリン、黄色い熟したフルーツの香りがします
食後のデザートと一緒にいただけたら、何と幸せでしょうか
以上、試飲させていただいたワインの感想を記憶とメモを手繰り寄せて書いてみました
冒頭、素晴らしいワイン生産者に巡り合えたと書きましたが、そのように思った理由は
①品種を楽しむワイン
②テロワールを楽しむワイン
それぞれの目的に応じてワイン造りをされておられ、また、それらのワインが幅広い方にわかるように表現されているようで…、これからも注目していきたい生産者でした
訪問してから日数が経ってしまい、徐々に記憶が薄れてきてる箇所もありますが、せっかくこのような貴重な体験をすることができましたので、できるだけ残しておきたいと思います
次はリクヴィルに向かいます===