上記にあるように、子どもがいる家庭は特にハンバーグ、唐揚げ、カレーといった油が多い料理を作ることが多いのではないでしょうか。
我が家も自分が煮物を食べたいと思っても、子どもは煮物や焼き魚よりも洋食系が好きなので、献立に悩むことが多々あります。
また、糖質制限をして、ステーキ、唐揚げ、焼肉といった肉ばかり食べて脂質に偏った食事になってしまっている人も中にはいるかもしれません。
そんなときこそ、豊富なミネラルとほどほどのタンパク質が補える出汁を活用することで、健康だけでなく地球温暖化による酷暑にも対応できる身体を作ることができるといわれています。
また、出汁を活用することで塩分や調味料の使用量も少なくすることができ、精神の安定作用やダイエット効果も期待することができるだけに、出汁をとらないのはもったいないですよね。
著者いわく、何時間も煮込んで出汁をとる海外に比べると、日本の出汁は短時間でラクにできるだけに、出汁をひかないのはもったいないとのこと。
私はそれを知ったとき、「だったら出汁をとろう!」と思って実践したのですが、忙しい現代人にとっては、いちいちやっていられない!と思う人が多いのかもしれません。
出汁をとることがセルフケアに?自己肯定感も上がる?!
私も出汁をとるなんて考えたこともありませんでした。しかし、辰巳芳子さんの本と出会ってから、料理すらままならないのに、まず出汁をとるようになったのです。
面倒かもと思っていたのですが、実際に辰巳芳子さんが提案する「数日分まとめて出汁をとる」方法でやってみたら、気づけば習慣になり、意外にも苦ではない自分がいました。
出汁は効能だけでなく、食べたときの満足感が違うこともわかり、今では出汁をとることが欠かせなくなりました。
なぜなら、美味しさの満足感、体に良いという満足感、そして自己肯定感も高まることに気づいたからです。
今、もし弱っているなら出汁をとってお味噌汁を飲もう
市販の無添加出汁を使用するのも便利ですが、ちょっと心が弱っているなら、試しに出汁をとってお味噌汁を作ってみてください。
もちろんお味噌汁だけでなく、煮物や酢の物、お浸しを作ってもいいのですが、自分で丁寧にとった出汁を口にする行為が、俄然、心のエネルギーになることを体感しました。
自己肯定感が上がるだけでなく、自分を癒す行為、すなわちセルフケアにつながり、元気になっていくのです。
どうやって簡単に出汁をとるの?
著者が提案する「展開料理」の一つに「出汁を1週間分まとめてひく」というものがあり、私は初めにこれを参考にして「まとめて出汁をとる」ことに挑戦しました。
【まずは、比較的丁寧なやり方】
たっぷり水を入れた大きな鍋に昆布を入れ、沸騰したら弱火で5分くらい昆布出汁を取り、昆布を引き上げます。
そこに鰹節をバサっと2掴み分位入れます。
火を消し、鰹節が沈んだら網目の細かいザルに引き上げる。
冷ましたら麦茶を入れるポットや製氷器に入れて冷蔵庫と冷凍庫にまとめて保存。
それをお味噌汁や煮物などに活用。
【ずぼらなやり方】
使用する前日などに、麦茶を入れるポットに頭とハラワタを取った煮干しや昆布や干し椎茸を入れた「ずぼら出汁」。
ちなみに著者いわく、夏場は出汁が傷みやすいので梅干しを入れておくと良いそうです。
ところが、まとめて出汁をとることが面倒になってしまった私、、、。
【さらにずぼら出汁】
現在はどうしているかというと━
時間がある時は【丁寧な出汁をとる】
面倒なときは【ずぼら出汁をとる】
そして、ずぼら出汁すらとれなかったときは、お味噌汁の具材と一緒に、頭と腸を取った煮干しを煮る!
※弱っている方は、【丁寧な出汁】をおすすめします
我が家では腸活のために毎日味噌汁を作っていますが(脳腸相関というほど、腸の状態が精神にも影響するので)、習慣になると苦ではなくなるから不思議です。
出汁をとっている間に、野菜を切ったり炒めたり他の料理を作れるので、負担に感じることはありません。
まとめて出汁をとって保存しておくほうがラクと思う方は、ぜひお休みの空いた時間にやってみてください。
出汁をとった後の煮干しや昆布は冷凍庫に保存しておき、たまったら醤油、みりん、お酒、水で佃煮を作ってご飯といただいています。
魚が苦手な子でも、佃煮にすることで食べてくれるかもしれませんね。
昆布は不溶性食物繊維なので、血管に良いだけでなく、便秘改善やコレステロール値を改善する効果もあるので、ダイエットや生活習慣病予防にもおすすめの食材です。
毎日食事を作るのは簡単なことではないですが、料理は単にお腹を満たすものではなく、日々の体と心を作るもの。
なので、今日も本からいただいたエネルギーや、やり方を参考にキッチンに立っています。
家族や自分の体と心を養う料理に、少しでもやりがいが感じられたらいいですよね。
体も心も健やかな日々を過ごせますようにー。
辰巳芳子さんの本の記事↓
それでは、また。