家庭料理考察ライター、食育インストラクター。
手料理を食べることなく育った二児の母。
10年以上、食関連の本を読み続けています






おつかれさまです。

突然ですが、無肥料無農薬で栄養たっぷりの野菜を作る「菌ちゃんふぁーむ」って、ご存知ですか?


農業に農薬や肥料は欠かせないものだと思われてきましたが、代表の吉田さんは生ゴミや落ち葉を使って糸状菌を作り、土の中を発酵させることで無肥料無農薬でも元気な野菜が育つことを証明してくれた方です


これを知った時、本当に驚きました。本当に!?って。そして、なぜ普及されないのだろう?という疑問も同時にわいてきました…。



好奇心の強い私は、「野菜も人間も元気になる原理は同じ」という吉田さんの「菌ちゃん健康法~おなかの畑の作り方」というオンライン講座に申し込み、視聴することにしました。


講座では有機農業から学んだ不調の改善方法や、免疫力を上げるために今すぐできることなど、役立つ情報が満載!でした。


今回は、その内容を少しだけかいつまんで紹介したいと思います。


野菜も人間も元気になる秘訣は発酵+ミネラル


講座では発酵+ミネラルの重要性を強く訴えられていた吉田さん。腸は免疫も脳もつかさどることで注目されているだけに、興味を引く内容でした。


ところが、今の畑にはほとんどミネラルがないのだそう。


そのため、発酵させた土にミネラルを供給したところ、土が元気になり強い野菜が育つようになることがわかったのだとか。


そして人間も同様に、お腹を発酵させてミネラルをとることで免疫力の強い体になると言われていました。畑から確信を得たのでしょう。


小学生の給食を変えた結果、起きた変化とは?








ある小学校の給食を有機野菜に変えて2年間食べさせたところ、1年間で764人欠席していた児童が66人にまで減少し、欠席日数は190日から21日に、1日の欠席者が8.1人から2.7人になったそうです。


3食のうち1食を変えただけで、こんなにも変化があったことに驚きです。


この変化がなぜ起きたのかというと、給食を変えたことで児童の体温が上がったことと関係しているとのことでした。


この学校では、正常体温である36.5度以上の児童は3割しかおらず、異常体温といわれる35度台の子は4割いたが、全体的に正常体温になったというデータがありました。


中学3年生になると35度前半の体温の子が1割存在するそうで、これはこの学校に限らず、全国の子どもに当てはまるそうです。低体温の子どもが増えているのです。



しかし、専門家は無肥料無農薬農業と同様に、信じてくれず、この現実を見てもくれないそうで…。


給食を変えるため、国を動かすには学術論文が必要で、なかなか実現することはできないけれど、いつか必ず給食を変えることができるときがくると熱く語っていた吉田さん。


実は私もまともな食事をしていなかった20代までは35度前半の体温でしたが(酷い時は34.8度)、自炊する生活になり、食事が変わってから36.5度まで体温が上がりました。


体温が上がると免疫力がグンと上がるので、やはり食は大切ですね…。


強い体を作るには、まず何を食べれば良い?


実際に家庭で何を食べさせれば、元気な体を作ることができるのかというと、それはやっぱり「味噌汁」とのことでした。


ただし、単なるみそ汁ではなく、大豆、塩のみで作られたホンモノの味噌に煮干しを入れることが重要とのこと。


発酵食品である味噌に、ミネラル宝庫である煮干しをプラスすることが元気な体作りには何より大事なのだそう。


そして煮干しは、必ず酸化防止剤が入っていないものを使うことも大事なポイント。海には全てのミネラルが入っているため、海のものをバランス良く食べることが大切なのだそうです。


例えば、昆布、茎わかめ、丸ごと食べられるししゃもやめざしが○。ただし、マグロは頭から食べることができないため、丸ごと食べられる小魚が良いそうです。


ホンモノの味噌と無添加の煮干しでみそ汁を作ることなら簡単に始められるので、1日1回はみそ汁を飲むのが1番大切━


となると、やはり前日から水につけておいた煮干し出汁を使って、朝ごはんに味噌汁を飲むのが良いですね。我が家では朝晩味噌汁を飲んでいます。


おにぎりまたは白米と卵などのタンパク質に旬の野菜を入れた味噌汁。

朝食はコレが(コレで)いいということを再認識しました。


汁物の良さは他にも理由が━?!

ビタミンは水溶性で水に流れやすいだけに、調理法に気をつけなければ上手にビタミンを摂取することができません。


同様に、カリウムやマグネシウムといったミネラルも水に流れやすいため、注意が必要です。


そこでおすすめなのが、流れ出た栄養素を丸ごといただける汁物。スープなら流れ出た栄養素もいただくことができる。


また、煮物の汁も捨てずに活用したり、鍋物は最後に雑炊にしたりするなど、工夫できるといいですよね。私は、煮物の汁は卵焼きに使用しています。


ちなみに、レタスは煮ることで抗酸化成分が10から500まで増えるとのことなので、生で食べつつ煮て食べる事も覚えておきたいですね。


ここで注意したいのが、調理は面倒だからといって半調理済み食材を活用してしまうこと。半調理済み食品は茹で汁を捨てているため、栄養がほとんどないのだとか…。


また、電子レンジでの加熱は、原子を震わせて温めているため、何らかの栄養素が壊れているはずと、吉田さん。


ただし、たまに活用する程度ならよいとのことなので、あまり神経質になる必要はなさそうです。


皮ごといただくのがおすすめ




抗酸化作用成分(ファイトケミカル)は、野菜の皮の部分に多く含まれているため、せっかく有機野菜を食べるのに皮をむいてしまってはもったいないと、吉田さん。


有機野菜の皮には普通栽培の野菜の皮よりも栄養があるので、皮ごと食べることがおすすめのようです。


みそ汁に入れるおすすめの具材は?

やはり旬の野菜!とのこと。

本当にバランス良いものが入っているし便通が良くなります。


野菜嫌いの子どもなら、みそ汁だけ飲んで野菜を食べなくてもいいそう。なぜなら、野菜の栄養素が汁に溶けているから、それを飲むだけでもいいという朗報も。


夏なら直射日光がたっぷり当たっている葉物野菜。冬はキャベツ、大根、人参、たまねぎなど。ただ、さつまいも、じゃがいも、玉ねぎなどの貯蔵野菜1年中食べていてもOKのようです。




最後は「地球の生命力を食べれば必ず健康になる」と言われていました。


私達も自然の一部であり、命は循環しています。

無肥料無農薬で環境を守りながら自然の命を感謝していただくことで、人々も地球も健康になることを願う一人として、吉田さんの活動をこれからも応援していきたいと思いました。



食べることは生きることであり、料理は地球と繋がることでもあります。環境を守りつつ子どもも大人も健康な日々を過ごせますように━。


朝ごはんは、煮干し出汁や昆布出汁の味噌汁をいただきたいですね!


それでは、また。