日本でも毎年多くの若者が楽器製作専門学校を卒業して、そのうちの何割かは卒業後数年で独立をしますが、なかなかオリジナリティのある製品は産まれませんし、それを生業とすることは簡単なことではありません。
それは海外でも同じです。NAMMやFrankfurt Messeなどの国際的な見本市に出展できるクラスや出展する勢いのあるメーカーでも確かな品質とオリジナリティを確立しているところはわずかです。
ウェブ上では期待できそうなイメージを作っていても、実際に現地を訪れて現物を見るとまだプロフェッョナルな製品とは言えないことも少なくありません。
そんな中で、2014年3月のFrankfurt Musikmesseで新しい出会いがありました。
スイス人の20代の若者2人が興したエレキギター工房、Relish Guitarsです。

長年のパートナーであり、友人であるSoultoolのEgonからの紹介もあり、ブースを訪れてプロトタイプをチェックしました。無駄のないすっきりした、でも優美なデザインは私のイメージするスイスデザインその物で、一目でスイス製だとわかりました。


製作者であるSilvan Kung(ジルヴァン・クーン)とPirmin GIger(ピルミン・ギーガー)は2010年に最初のオリジナルモデルである ”Jane” のデザインとオリジナルの構造を考案し、試行錯誤の後に今年初めてMusikmesseに出展しました。

他ブランドと決定的に違う点はアルミと木材を融合させたホローボディー構造を持つことです。
その発想と、それを形にできる技術を20代で持つ人は稀でしょう。
久々に強く驚かされました。
Messeの会場では静かな環境での試奏も込み入った話も難しいので、後日彼らを訪れることにしたのですが、9月16日から26日までのスイス・ドイツ出張の際にRelish Guitars工房を訪問してきました。
次回からは新進気鋭のルシアーによるRelish Guitarsについてレポートします。
■Relish Guitarsについてのお問い合わせはこちらまで!
Neuvellaxe
初回入荷分は2014年11月21日から23日まで東京・お台場で開催される楽器フェアで展示販売されます。ご予約も承ります。