G-LAB 訪問記 1 馴れ初め | GGAGのブログ

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欧州製ハイエンドギター・ベースの国内輸入元ノイベラックスと直営店アムグリフブレットの公式ブログです。楽器の紹介、楽器工房訪問レポートなどを書いています。

弊社で最も多くの方にご愛用いただいている製品といえば、ポーランドのG-LAB社のフェクターと周辺機器です。
G-LAB(ジーラブ)社は40年近くの歴史を持つポーランドの精密機器メーカーELZAB社の楽器部門として2007年に立ち上げられた新しいブランドです。
軍需産業、医療機器、宇宙開発など高い精度が要求される分野で国営企業として研究開発した技術と経験を活かして、プレーヤーの演奏をサポートするエフェクターやエフェクター周辺機器を製作しています。

私とG-LABの出会いは2008年にフランクフルトで開催された楽器見本市Musikmesse(ムジークメッセ)でした。製品として展示されていた製品はTrue Bypass Wah Pad (トゥルーバイパスワウパッド)だけだった記憶があります。後に某社のブランドで別名で発売されるGSC-1(ギターシステムコントローラー)のプロトタイプも参考出品されていました。

TBWPはお気に入りのワウに装着するだけでトゥルーバイパス化と足をペダルに乗せるだけでON/OFFできるようにしてしまうという画期的な製品で、しかも、ペダルに足を乗せていないときは楽器からの信号はワウの回路を通りませんので、トゥルーバイパスとなります。

画期的とは言うものの製品を見ただけではただの金属製の板にしか見えません。多くの来場者がブースの前を素通りして行く中、私は開発者のヴァルデマウ氏とマネージャーのジェイコブ氏から製品についての説明と今後の展望について話を聞きました。

ポーランドは苦難の歴史を持ち、人口全体の年齢層が若く、決して裕福ではない国です。
旧共産圏であるがゆえに私達とは違う文化や技術を持っています。
彼らの言葉には世界に向けて新しい物を発信しようという気概が感じられ、私はその場で日本国内での代理店業務を行なうことを決めました。

フレデリック・ショパンを生んだ国として知られるポーランドですが、日本には馴染みの薄い国です。次回からしばらくはポーランドへG-LAB社を訪れたときのことを綴っていきます。$GGAGのブログ